AMDの最上級PC向け・デュアルコアCPU新製品、Athlon 64 FX-62（内部クロック2.8GHz）の販売が始まった。各コア1MBずつ（合計2MB）の2次キャッシュメモリを搭載し、新型CPUインターフェイスSocket AM2に対応しているのが特徴。実売価格範囲は128,800～129,800円（平均129,387円）で、調査時点の在庫ショップ数は4店と少ない。

　高性能PC向けのデュアルコアCPU、Socket AM2版Athlon 64 X2には、新たに4600+（2.4GHz）および3800+（2GHz）が出回り始めた。2次キャッシュメモリ容量は2モデルとも各コア512KBずつ（合計1MB）で、4600+の実売価格範囲は68,223～69,980円（平均69,119円）。下位モデル3800+は調査時点の在庫ショップ数が13店と多いため、今回から価格表に掲載している。

　Intelからは、65nmプロセス製造の新型コアを採用したCeleron D 356（3.33GHz）および352（3.2GHz）が販売開始となった。2次キャッシュメモリ容量が512KBと、従来品の2倍に増量されたのが特徴。FSBは533MHzで、CPUインターフェイスはLGA775に対応している。実売価格範囲は356が11,340～12,054円（平均11,578円）、352が9,680～10,480円（平均10,074円）で、在庫ショップ数が4～7店とやや少ないため、価格表には掲載していない。

　モバイルPC向けCPUでは、デュアルコアCPU、Core Duo T2300E（1.66GHz）の販売が始まった。発売済みのT2300（1.66GHz）と同クロックの製品で、ショップの表示によると仮想化技術Virtualization Technologyが省略されているのが特徴。FSBは667MHzで、2MBの2次キャッシュメモリを搭載しており、実売価格範囲は24,648～25,800円（平均25,008円）。また、シングルコアのCore Solo T1400（1.83GHz）も一部に出回り始めており、実売価格範囲は24,648～24,770円となっている。

　価格面では、Core Duoの下落が秋葉原全体に波及。平均の値下がり率が6.7～24.1%に拡大し、最上位モデルT2600（2.16GHz）が複数のショップで50,000円割れとなったのが目立つ。一方、Pentium 4は平均の値動きが縮小したものの、一部ショップの特価により最安値が続落。Pentium 4 661（3.6GHz）は前回比4,000円安の39,800円となった。このほか、Pentium D 940（3.2GHz）および930（3GHz）が平均3%前後下落、在庫ショップ数が急減しているのが目につく。

　なお、在庫ショップ数が10店を超えているSocket AM2版Athlon 64 X2 4200+（2.2GHz、2次キャッシュメモリ合計1MB）を今回から調査対象に加えた。また、在庫ショップ数が少数となったため、Pentium 4 660（3.6GHz）およびPentium 4 3.2E GHzを調査対象から外した。