「BOOT革命/DISK Mirror Ver.1」

4月25日　発表

　株式会社アイ・オー・データ機器は25日、株式会社アーク情報システムと外付けストレージ製品分野で協業することに合意したと発表した。

　協業の第1弾製品として、アーク情報システムが4月28日に発売を予定している「BOOT革命/DISK Mirror Ver.1」に、アイ・オーのHDDにパスワードをかけて暗号化するソフト「HDDロック」機能を融合させた「BOOT革命/DISK Mirror Ver.1(Corporate Edition)」を7月以降に発売する。

　BOOT革命/DISK Mirrorは、USB HDDからWindowsがブートできる従来の「BOOT革命/USB Ver.1」の機能を踏襲するほか、新たにミラーリング機能を追加した製品。Corporate Editionは、これに加えてUSB HDDの内容を暗号化することで、USB HDDからブートするときにパスワードを求める画面を表示させ、セキュリティの向上を図った法人向けの製品。

「BOOT革命/DISK Mirror Ver.1」がUSB HDDからブートするときの画面。Corporate Editionはここでパスワード入力が促される	USB HDDからブートすると、USB HDDがCドライブから優先的に割り当てられる

　両社はこの協業により、法人向け製品販売のチャネル拡大および低価格製品の提供を狙っており、官公庁などの市場への進出も目指す。

　25日に都内で開かれた発表会では、アーク情報システム 代表取締役社長 藤井悦郎氏が挨拶。同氏は過去を振り返り、「'95年以降コンシューマ向けのWindows対応ユーティリティを発売してから現在に至るまで、ユーザーの利便性を向上させたユーティリティを提供してきたと自負している」と述べた。

　また、今後も機能が拡大するPC市場において、ユーザーの視点に立ったユーティリティの開発を行なっていくとし、「アイ・オーとの協業により、ソフトメーカーとハードメーカー各々のノウハウを取り入れた製品を提供できるようになる。これによりユーザーは利便性とコストパフォーマンスに優れた製品を得られる」と説明した。

　続いてアイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏が登壇し、協業の背景や戦略について説明。「当社はアーク情報システムと同じく、'95年からHDDの販売に注力してきた。これまでは、インターフェイスがSCSIからUSBに推移する速さや、容量での競争が続いていたが、今後はセキュリティやユーザーの利便性を向上させるなどの付加価値に注力するようになるだろう」と説明。

　また、今回の協業により生まれた新製品についてもアピールし、「企業内でのPC環境をそのまま安全な状態で自宅へ持ち帰り作業を続けられるようになる。iVDRなどと併用すればこれまでにない新たな利用方法が生まれ、今後大きな成長が見込まれる企業を中心に展開されるだろう」と述べた。

アーク情報システム 代表取締役社長 藤井悦郎氏	アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏
協業によるメリット	法人や官公庁などの市場に進出

□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.jp/
□ニュースリリース
http://www.iodata.jp/news/2006/04/06_pr006.htm
□アーク情報システムのホームページ
http://www1.ark-info-sys.co.jp/
□製品情報(BOOT革命/DISK Mirror Ver.1)
http://www1.ark-info-sys.co.jp/press/bootdm/
□関連記事
【2005年4月18日】アーク情報システム、USB HDDからブートできるユーティリティ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0418/ark.htm
【2005年3月2日】アイ・オー、セキュリティ機能「iSPIS」の説明会を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0302/iodata1.htm

(2006年4月25日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]