3月30日 発表

　株式会社ソフマップは30日、業績予想の下方修正を発表した。

　新たな平成18年度2月期(2005年3月～2006年2月)の連結業績予想は、売上高が1,000億円、経常利益が7億円の損失、当期純利益は93億1,200万円の損失となっている。

　前回の予想に対し、売上高と当期純利益は変化しておらず、経常利益のみが1億円の損失から7億円の損失に修正された。

　リリースによれば、経常利益の修正理由の1つはポイント制度の取り扱いにある。従来、ソフマップではポイントの会計処理を売上値引として扱っていたが、新たに親会社となったビックカメラに合わせて販売管理費に処理を変更した。

　これにより、売上高は約20億円の増加となるが、市況の悪化による売上高減少により相殺されている。経常利益は売上減による減少に加えポイントの引当繰入額が増加するため、損失額が6億円増加している。

　ポイント制度については、従来、どのように処理されているがあまり明らかにされておらず、今回の事例で会計処理上の事例が明らかになったことは興味深い。また、ポイント還元率が通常1%と低いソフマップに於いても、ポイント還元のための金額が年間約20億円にものぼっていることも注目される。

□ソフマップのホームページ
http://www.sofmap.com/
□ニュースリリース(PDF)
http://guide.sofmap.com/corporate/ir/pdf/h1802previsionrevised060330.pdf
【2月28日】ソフマップ、有楽町店を5月に閉店
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0228/sofmap.htm
【1月5日】ソフマップ、ビックカメラの連結子会社に
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0105/sofmap.htm
【2005年9月12日】ソフマップ、平成18年2月期の業績予想を下方修正
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0912/sofmap.htm

(2006年3月31日)

[Reported by date@impress.co.jp]