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IDC Japan、2005年国内PCディスプレイ市場実績を発表
~イーヤマ民事再生でアイ・オーのシェア拡大

3月28日 発表



 IDC Japan株式会社は28日、2005年の国内におけるPCディスプレイ市場の実績と予測を発表した。これによると、2005年国内の市場規模は739万台で、うち98.9%が液晶ディスプレイとなり、CRTは8万台余りに止まった。

 ディスプレイのサイズ別に見ると、デスクトップPCとのセットで標準的な17型が56.4%を占めて最も多く、次いで15型が20.8%となっている。2005年の傾向として、15型へのニーズは法人向けで依然としてあるものの、第1~第3四半期まで20%以上の水準だったのが、第4四半期には16.7%まで下落。また、20型ワイドがコンシューマ向けデスクトップへ採用されて出荷台数を伸ばし、サイズアップの傾向が顕著になりつつあるとしている。

【図1】国内液晶ディスプレイ サイズ別構成比推移、2005年第1~第4四半期

 主として単体で販売されたディスプレイの2005年第4四半期のベンダーシェアは、三菱電機が22.2%、アイ・オー・データ機器が22.1%、次いでナナオが7.3%、ソニーが6.3%となっている。

 アイ・オー・データ機器のシェア拡大について、同社のリサーチマネージャー鈴木久美氏は、「イーヤマの民事再生法申請にともない、低価格量販モデルのオーダーが他ベンダーに流れ、ラインナップの近いアイ・オー・データ機器に有利に働いたため」と分析している。

【図2】国内液晶ディスプレイブランドマーケット ベンダーシェア、2005年第4四半期

 2010年までの市場予測として、CRTディスプレイは2007年末から2008年初頭までには出荷量がほぼゼロになると予測。これまで液晶ディスプレイ市場の成長を促進してきた乗換え需要が減退し、2010年には約746万台の微増に留まると予測している。

□IDC Japanのホームページ
http://www.idcjapan.co.jp/
□関連記事
【2005年11月9日】国内ディスプレイ市場は98.7%が液晶
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1109/idc.htm
【2005年11月7日】イーヤマ、民事再生手続きを申し立て
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1107/iiyama.htm

(2006年3月28日)

[Reported by matuyama@impress.co.jp]

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