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CeBIT 2006レポート【ノートブックPC編】
デュアルコアTurion 64搭載機から皮革調製品まで会期:3月9日~15日(現地時間) 会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe) 1月に新Centrino Mobile Technologyが発表されたことを受け、CeBIT会場では多数のCoreプロセッサ搭載機が展示。大手メーカーではCore搭載機だけでも10種類ほどの製品を展示しているところもある。ここでは、そういった潮流からは少し外れるが、ユニークな特徴を持った製品を紹介する。 ●ASUSTeKの皮革調モバイル機 ASUSTeKは、天板およびパームレスト部に皮革調のデザインを施した「S6F」を展示。カラーバリエーションはピンク、ホワイト、ブラウンなどが用意されており、天板を閉じたところは女性用の財布を彷彿とさせる。液晶も11.1型と小さく、女性をメインターゲットに据えた製品といえるだろう。 主な仕様は、Core Duo L2000シリーズ、Intel 945GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、HDD 60~120GB、DL対応スーパーマルチDVDドライブ、Ethernet、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Bluetooth V2.0+EDR、Express Cardスロット、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)スロット、USB 2.0×3、IEEE 1394などを装備する。
このほか、CES 2006でも展示されていたランボルギーニとのコラボモデルも展示。今回も参考展示ということで、スペックは明らかにされていないが、実車と一緒に展示されていたため、周辺は記念撮影をする人でごった返していた。
●FICはデュアルコアTurion 64搭載機をデモ FICは、AMDの未発表次期モバイルプロセッサ搭載機「SR3」を展示。説明書きによれば、CPUソケットはSocket S1で、コードネーム「Taylor」ことデュアルコアTurion 64、およびコードネーム「Keene」ことシングルコアの新Sempronに対応。TDPは前者が35W、後者が25Wとなっている。 チップセットはATI RS485M+SB460で、ビデオ機能を内蔵。メモリはDDR2で、最大2GBまで搭載可能。液晶は1,280×800ドット(WXGA)表示対応の14.1型。光学ドライブを内蔵した2スピンドル機となっている。 インターフェイスは、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、IEEE 802.11b/g無線LAN、Ethernet、Express Cardスロット、4-in-1カードスロット、S/PDIF出力などを装備。 本体サイズは332×237×26~42mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.5kg。バッテリ駆動時間は3時間。出荷開始は6月。ほぼ同等の仕様で15.4型液晶搭載の「NY3」も同時期に予定されている。
もう1つユニークなのはCore Duo対応の「GT2W」。同製品はGPUをマザーボード上に直接実装せず、MXMで搭載している。しかもGPUはNVIDIA製ではなく、ATIのM26かM56。ATIも同様のAXIOMという規格を発表しているのだが、MXMの方が採用しやすいのだろうか。なお、ユーザーがMXMを取り替えられるかどうかは不明。 そのほかの仕様は、Core Duo T2000シリーズ、DDR2メモリ(最大2GB)、Intel 945PM Expressチップセット、DVD±R/RWドライブ、1,280×800ドット表示対応15.4型液晶、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Ethernet、Express Cardスロット、4-in-1カードスロット、S/PDIF出力などを装備する。 本体サイズは357×271×24.5~38.9mm(同)、重量は2.8kg。バッテリ駆動時間は約2.55時間。 ●スーパーヘビー級機種 GericomはSLI対応機「Hollywood XXL SLI」を展示。GPUはGeForce Go 7800を1基ないし2基搭載できる。最小構成での価格は1,999ユーロ(1ユーロ=約140円)。 主な仕様は、Turion ML-40(2.2GHz)、メモリ最大2GB、HDD 120/240GB、nForce4 SLIチップセット、DVD±R/RWドライブ、WXGA+/WSXGA+表示対応17型液晶、TVチューナ、Webカメラを搭載。 インターフェイスは、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、IEEE 802.11b/g無線LAN、Gigabit Ethernet、Bluetooth、D-Sub15ピン、DVI、TV出力を備える。本体サイズは、394×298×36.5~38mm(同)、重量は4.3kg。 CLEVOはデスクトップ版Athlon 64 X2搭載機「D900K」を展示。こちらも液晶は17型で、HDDのみならず光学ドライブも2基搭載可能というデスクトップに勝るとも劣らないスペック。 チップセットはVIA K8T890CEで、GPUはGeForce Go 6800/Go 6800 Ultra/FX Go 1400/Go 7800 GTXから選択できる。
●カラフルデザイン ASUSTeKのS6Fもカラフルだが、それを超える派手な製品も見つけたので紹介する。 egoが展示していたのは天板と底板を取り替えられる製品。ブラックやワインレッドの単色ものから始まり、ヒョウ柄やシマウマ柄まで10種以上の柄がある。筐体は貝のような丸みを帯びた形をしており、ちょうつがいの部分は取っ手になっており、バッグのように持ち運ぶことを提案しているようだ。製品には2種類のスキンが付属する。 意外とハイスペックで、Turion 64、メモリ1GB、HDD 80GB、DVD±R/RWドライブ、TVチューナ、Windows XP Media Center Editionを搭載する。その分、価格も高く約4,000ユーロとなっている。
●VIA CPU搭載製品 VIAブースでは同社製CPU搭載製品を展示している。そのうちの1つは、NECの「TCM 160」という製品でEden 800MHzとVN800+VT8237Rチップセットを採用している。日本では見かけないので、海外向けか特定顧客向けの製品かと思われる。 このほか、1.8GHzのC7-MとVN800+VT8237Rチップセットを搭載したGatewayの「Magic LC」といった製品が展示されている。
□Cebit 2006のホームページ(英文) (2006年3月13日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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