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Macworld Conference&Expo San Francisco 2006レポート
Macworld Conference&Expo開幕速報
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会場:San Francisco The Moscone Center
(モスコーニセンター)
会期:1月10日~13日(現地時間)
1月10日午前9時(現地時間)、米Apple Computerのスティーブ・ジョブズCEOの基調講演から、Macworld Conference&Expoの幕が開いた。第一報は基調講演の様子と、開場直後の展示ホールの様子を写真を中心にお届けする。
およそ2時間に及んだ基調講演では、Macとして初のIntel Core搭載製品「iMac」と「MacBook Pro」が発表された。ソフトウェアでは「iWeb」を追加して、すべてのアプリケーションのバージョンアップとユニバーサルバイナリ化がなされた「iLife'06」、そして機能強化された「iWork'06」が登場。iPod関連では有線リモコンとFMチューナ機能を追加するアクセサリ「Apple Radio Remote」が発表されている。「MacBook Pro」のみが2月からの出荷となり、それ以外はすべて本日から出荷がはじまる。
基調講演には予想どおり米Intelのポール・オッテリーニCEOが、クリーンルームから現れるような演出で登場。Core Duoのウェハーをスティーブ・ジョブズCEOに手渡して、この日から始まるMacの新世代を印象づけた。
展示ホールは基調講演の終了を待って午前11時に開場。開場を待ちわびた来場者がApple Computerのブースに殺到して大変な混雑となった。もっとも混雑ぶりが激しかったのは「MacBook Pro」が展示されているエリア。15.4インチ液晶の本体を二重三重の人々が取り囲んでいる状態が続いている。
詳しくは写真を見てもらうことになるが、一見した限りではPowerBook G4と外見上の大きな違いは少ない。遠目には同一に見えるだろう。ちなみに本体サイズは厚さで約2mmほど薄くなっているようだ。
しかし細部においては、多くの点で異なっている。PowerPC G4とCore Duoという内部的な違いはもちろんだが、外部にもさまざま手が加えられている。基調講演で紹介されたように、従来製品の2倍の解像度を持つiSightカメラが液晶パネル上部に搭載されているほか、トラックパッドがワイドサイズに変わっている。また、液晶パネルのラッチ部分が従来の17インチモデルと同様に、ふたつのラッチで固定するようになった。正面の開閉ボタン横には、Apple Remote用のIR信号受光部がある。
本体側面のインターフェイス類も従来のPowerBook G4とは異なっている。基調講演でもクローズアップされていたACアダプタ用のコネクタが磁石による吸着式になった(いわゆる電気湯沸かしポットの電源ケーブルを想像するとよい)。アナログモデムポートは廃止され、別売のUSBモデムで対応。PCカードスロットはExpressCardスロットになっている。
PowerBook G4にあったFireWire 800(IEEE1394b)ポートはなくなり、MacBook Proには400MbpsのFireWire 400(IEEE 1394a)ポートが1基のみ。USB 2.0は従来通り左右に1基ずつ計2基が用意されている。独立していたSビデオ出力もなくなり、必要時にはDualLINK DVIポートからアダプタを介して出力するように変わっている。
iMacは、ジョブズCEOが基調講演で「(従来のiMac G5と)同じサイズ、同じデザイン、同じフィーチャー、同じ価格」と紹介したように、外見からその違いを知るのは難しい。システムプロファイラーを開いて、CPUやGPUの違いを確認することで改めてIntelプロセッサになったことを納得する次第だ。(※同一の価格なのは米国だけで、日本国内向けの価格は、従来モデルと若干の差がある)。
基調講演、Apple Computerブースの詳報は追って掲載する。
iMacのデモエリア。MacBook Proほどではないにせよ、こちらも混雑が続いている | 17インチ、20インチの2モデルが新製品として発表されているが、従来のiMac G5と外見的な違いはない | システムプロファイラを開くと、Core Duo搭載のiMacであることがわかる |
□Macworld Conference&Expoのホームページ(英文)
http://www.macworldexpo.com/
□Apple Computerのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
(2006年1月11日)
[Reported by 矢作晃]