NEC、自動並列化が可能なマルチコアプロセッサ技術 ~4カ月かかる作業を3分に短縮
12月19日 発表
NECは19日、アプリケーションを変更することなく、自動的に並列化可能なマルチコアプロセッサ技術を開発したと発表した。
同社は、アプリケーションに内在する並列性を最大限に抽出するプロファイルを利用した自動並列化コンパイラや、並列化によるオーバーヘッドを最小限に抑える追加命令セット、並列化に伴う処理順序不正の検出や、実行取り消し、やり直しを効率よく行なう投機実行ハードウェアを開発。
これにより、従来1プロセッサ向けプログラムを4プロセッサ向けに書き換える作業に人手では4カ月かかっていたが、3分間で自動処理可能になったという。また、同じ条件で、人手による並列化における高速化は1.95倍だが、自動並列化では2.83倍に向上したとしている。
プロセッサのマルチコア化に伴う、ソフトウェアの変更/開発において、期間やコストの短縮につながるものとして期待される。
□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0512/1902.html
□関連記事
【11月17日】マイクロプロセッサフォーラムジャパン 2005レポート
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1117/mpfj.htm
(2005年12月20日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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