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中古PCの業界団体「ジェイ・スイート」発足
11月18日 発表 中古PCの販売店などが加盟する有限責任中間法人 日本中古情報機器事業協会(略称ジェイ・スイート=Japanese Society of Used Information Technology Equipment)の設立説明会が、11月17日、東京商工会議所で開催された。 同協会は、安心して売買できる中古PC市場の育成、業界のモラル向上と不正取り扱い業者の排除、中古情報機器による法人および個人情報漏洩の防止、海外輸出の適正化の推進などの活動を行なう。所在地は東京都渋谷区広尾。 具体的な活動内容として、中古PCを取り扱う優良企業の認定制度の策定と運用を行なうため、ガイドラインを作成するとともに、ガイドラインに沿った認定審査を実施。また、中古情報機器取扱主任者の資格制度の策定とその運用、中古情報機器の流通に関する研究と報告、OSの再インストールに関する仕組みの構築および対外交渉の実施、中古PCに関する各種啓発活動の実施などを行なう。 これらの活動を行なうため、優良企業認定制度部会、取扱主任者資格制度部会、流通実態調査部会、業界ステータス部会なとの検討部会を設置する。 2004年11月から経済産業省と、設立に向けた話し合いを進めており、今年5月には登記手続きを行ない、正会員募集などに向けた準備を進めてきた。
代表理事には、インバースネット株式会社社長の関戸光雄氏が、理事は日本システムケア株式会社社長の家近茂氏が、監事には株式会社上武社長の船橋孝一郎氏がそれぞれ就任。事務局長には、トゥルーバグループホールディングスの江口英樹取締役が就任した。 今回の設立にあたって、正会員、賛助会員などを募集し、具体的な活動を開始することになる。 正会員の対象となるのは、中古情報機器に関連する事業を営む法人、個人およびこれを主たる構成員とする団体で、入会金は105,000円、月会費が31,500円。 設立説明会には、ほぼ満席となる約50人が参加。中古PCに関する業界団体の設立に関心が高いことを示した。 関戸代表理事は、「中古PCは、需要と供給が先行し、自然派生的に業界らしきものが誕生し、拡大しきた。だが、中古PCとジャンク品の境目が曖昧だったり、市場規模が不確かであること、どんな参入企業があるのかも不明確であること、また、データの消去をどう徹底させるかといった個人情報保護の観点、環境保全問題、資源保護の問題からも、社会の要請に応えられる状態になっているかどうかを考えると、暗澹たる気持ちになる。中古PC市場に関わっていく自分たちが向上し、社会に認知されるための活動を行ない、中古PC市場そのものの発展を考えていくことが必要であり、そのための業界団体が必要だと考えた」と設立の趣旨を語った。 また、家近理事は、「中古PCに関する関係者が一堂に集まる機会は初めてであり、一からのスタートになる。ぜひ、ご協力を得たい」と参加者に呼びかけ、船橋監事も、「欧米ではすでに中古PCの業界が認知されている。日本もそうした環境にすべきである」と語った。 (2005年11月18日) [Reported by 大河原克行]
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