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IDF Fall 2005 前日レポート
Intel Developer Forum Fall 2005、23日開幕
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会期:8月23日~25日(現地時間)
会場:Mosconeコンベンションセンター
(米国カルフォルニア州サンフランシスコ)
8月23日から25日(現地時間)まで、米国サンフランシスコ市でIntelのIDF(Intel Developer Forum)が開催される。同イベントは、Intelが開発者向けに最新技術を公開するイベントであり、毎回、今後登場する製品やその将来像が発表されている。
今回の話題の中心は、新アーキテクチャの発表である。具体的には、2006年に出荷予定の「Conroe」(デスクトップ)、「Merom」(モバイル)、「Woodcrest」(DPワークステーション)のことだ。細かくいえば、新しい「マイクロアーキテクチャ」の発表である。現行のデスクトップ/ワークステーション系CPUには、NetBurstというマイクロアーキテクチャが採用されているが、この部分が一新され、新たな内部構造を持つCPUが登場するわけだ。
これとともに前回からIntelが強調しているプラットフォーム(CPU、チップセット、ネットワークデバイス)やフォームファクタ(筐体形状など)なども新CPU向けに新しくなる予定である。
ただ、Intelの新アーキテクチャも来年、MicrosoftのWindows Vistaも同年末ということになると、今年後半から、来年前半には、大きな話題がまったくないという空白期間ができてしまいそうだ。Intelには、新CPU登場までにさまざまな活動を期待したいところだ。
8月21日は、日曜日だったが、すでに大まかな造作や看板の設置は終了していた。月曜日からは参加者登録やプレス向けの説明会が開始される予定 |
現地時間の22日(日本時間23日)には、プレス向けの前日ブリーフィングなどが開始される予定で、8月21日は、日曜日にも関わらず、すでに会場の主要な準備が終わり、看板などが設置されている。
IDF初日となる23日には、基調講演にPaul Otellini社長兼CEO、モバイルCPUや通信関連を担当するSean Maloney副社長が登場。さらに、新規事業であるDigital Health事業部のLouis Burns副社長も登場する。
一部には、Digital Health事業に対し、デスクトップグループ解体後のBurns副社長の待避的なポジションとの観測もあったが、今回基調講演を行なうということは、きちんとしたビジネスを行なうということであろう。
ただ、Intelは、こうした新規事業については、参入と撤退を繰り返している。最近では、デジタル家電分野でのLCOSデバイスへの参入や、マテル社と組んだ電子トイ(顕微鏡など)が記憶に新しいところで、古くは、デジタル腕時計などにも手を出しては撤退している。さすがに医療関係だと、オモチャのように簡単に撤退するのは難しいと思われる。どのような切り口で参入するのか、何を売るのか(具体的な製品/サービス)、それはいつからなのかが見所の1つであろう。
また、毎回IDFの期間中には、ライバルであるAMDも同じサンフランシスコ市内でプレス向けにブリーフィングを行なう。今回も何らかの情報公開があると思われる。
□IDF Fall 2005のホームページ(英文)
http://www.intel.com/idf/us/fall2005/
□関連記事
【8月12日】Intel、IDF Fall 2005の事前説明会を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0812/intel.htm
【2005年1月18日】Intel、大幅な組織再編と人事異動を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0118/intel.htm
【2004年9月13日】IDF Fall 2004レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/link/idff.htm
(2005年8月22日)
[Reported by 塩田紳二]