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Intel、IDF Fall 2005の事前説明会を開催
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昨年のIDF会場(Photo by 塩田紳二) |
8月11日 開催
今年も秋のIDF(Intel Developer Forum)の季節がやってきた。今回のIDFは8月23日から25日の3日間、サンフランシスコのMosconeコンベンションセンターで「Multi-core platforms. Accelerate your future」をテーマに開催される。その事前説明会が8月11日、東京で行なわれた。
今回のIDFは、Paul S. Otellini社長がCEOに就任して最初のIDFでもある。最初のキーノートに立つのはもちろんOtellini氏だ。同氏はIDFのキーノートで、次世代アーキテクチャを紹介することになっている。おそらく、2006年後半を目標にBanias/Dothanのアーキテクチャをベース開発されているというMerom/Conroeのアーキテクチャを指すものだろう。どうやらこれが最大の話題となりそうだ。
Paul S. Otellini氏 |
キーノートでもう1つ注目されるのは、今回初めてDigital Health事業部のLouis J. Burns副社長が登壇することだ。以前、Pat Gelsinger副社長がCTO時代にR&Dのキーノートで医療分野に言及したことはあったものの、Digital Health事業部が何をやろうとしているのかは、大きな謎の1つだった。今回のIDFでその秘密が少し明かされるのではないかと期待される。
このほかにも初日のキーノートでは、モビリティ事業部のSean M. Maloney副社長が次世代プラットフォームのNapaや無線ネットワーク技術について紹介するほか、新しいコンセプトのノートPCに関する発表もあるという。
2日目のキーノートでは、エンタープライズ事業部のPat Gelsinger副社長が、デスクトップPCおよびサーバー向けプロセッサを中心とした企業向けコンピューティングについて、デジタルホーム事業部のDonald J. MacDonald副社長がデジタルホームについて、それぞれ紹介する予定だ。
最終3日目を締めくくるのがJustin R. Rattnerシニア・フェローによるR&Dのキーノートである。もちろん、キーノート以外に12に分かれたテクニカルトラックが用意され、次世代のプラットフォームに関する情報が公開されることになっている。
さて今回のIDFは、もう1つ、AppleがIntel製プロセッサを採用すると発表して最初のIDFでもある。だが、どうもこの方面に関しては、あまり(ひょっとすると全然? )取り上げられない雰囲気だ。AppleのSteve Jobs CEOは、自社の情報について他社からリークされることを非常に嫌うことで知られている。Otellini社長のキーノートにゲストとして登壇する、といったサプライズでもない限り、Appleが具体的な発表を行なう前にIntelから情報を公開することはないだろう。
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【2005年1月18日】Intel、大幅な組織再編と人事異動を発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0118/intel.htm
【2004年9月13日】IDF Fall 2004レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/link/idff.htm
(2005年8月12日)
[Reported by 元麻布春男]