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JEITA、2005年第1四半期のPCの出荷実績を発表
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パーソナルコンピュータ事業委員会 片山徹氏 |
7月27日 発表
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は27日、2005年第1四半期(4月~6月)のPC出荷実績を発表した。
今回の集計から、以前パーソナル情報部会パーソナルコンピュータ事業委員会が担当していたPCサーバ分野が集計から外れ、同分野は情報システム部会サーバ事業委員会担当となった。これに伴い2005年通期の予想総出荷台数を1,280万台から1,250万台へ変更。また従来のデータも合わせて修正された。
2005年第1四半期の国内PC出荷台数は前年同期比22%増の306万7千台で、金額は前年比12%の4,021億円となり、台数ベースでは9四半期連続のプラス成長を記録した。新規に統計に加わったメーカーを除いても純増しているという。
形状別出荷台数では、ノート型が170万1千台、デスクトップ型が136万6千台と、ノートPCの出荷台数の過半数を超える55%を占めたものの、前年同期比ではノートPCが18%増(2004年第1四半期は0%)、デスクトップPCでは27%増(2004年第1四半期は2%)となり、デスクトップPCがノートPCを上回る成長率となった。
平均単価では、ノートPCが140,000円、デスクトップが120,000円、全体で131,000円といずれも昨年より下落した。今後も年間5~6%の単価ダウンが予想され、普及価格帯のPCが増えると見込んでいる。
2005年度第1四半期出荷実績 | 出荷台数推移 |
出荷金額推移 | 形状別出荷台数推移 |
パーソナルコンピュータ事業委員会 片山徹氏は、「法人では、業績改善を図るため、ITに投資する企業が増加していることが影響している。個人情報保護法が実施され、今後はセキュリティ対応製品への投資の増大も期待できる」とした。
また、「個人向け製品においては、所得改善などにより、PCの買い替えが推進。大画面タイプのAV重視のPCなども後押しし、出荷台数に大きく影響した」と話した。
また12日付けで発表された、2004年度のPCカード/スモールカードの出荷実績も解説された。
PCカード出荷枚数は前年同期比23%減となる279万枚、金額は25%減の118億3,000万円となった。CF/スマートメディア/SDカード/メモリースティックなどの「スモールカード」分野の出荷枚数は1億2,191万4千枚(39%増)、金額は2,165億9,100万円(5%増)となった。なお、今回から新たにUSBメモリを調査対象に加えている。
PCカード専門委員会委員長 坂本広幸氏は、「有線LANやモデムなどの内蔵化により、PCカードの出荷枚数は減少したが、IEEE 802.11a/b/g対応無線LANカードの出荷は堅調。今後はシリアルATAやGigabit EthernetなどのExpressCardに期待」、「今回は新たにUSBメモリを調査対象に加えたこともあり、出荷枚数と金額は増加している。(SDやCFなどの)スモールメモリカードは、デジタルカメラの国内需要が1段落したこともあり、国内では徴減となったが、輸出は堅調だった」とした。
PCカード専門委員会委員長 坂本広幸氏 | PCカード/スモールカード出荷実績 |
種類別PCカード出荷実績 | 種類別スモールカード出荷実績 |
□JEITAのホームページ
(7月27日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.jeita.or.jp/japanese/
(2005年7月27日)
[Reported by ryu@impress.co.jp]