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リコー、CD-ROMとCD-Rを集約したハイブリッドメディア
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※写真は試作メディア |
7月22日発売
価格:オープンプライス
連絡先:お客様相談センター
Tel.0120-000-475
株式会社リコーは、パスワード設定機能付きメディア「KIMITSU」と、ログインID管理ツール「NetKeyholder」を、CD-ROMとCD-Rを1枚に集約したハイブリッドCD-Rとして7月22日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも600円前後の見込み。
「KIMITSU」 | 「NetKeyholder」 |
3月に企業向けとして発売した「CryptDisc」と同様に、CD-ROMとCD-R部分を持つメディアで、「インテリジェントCD-Rディスク」と名付けられている。同社は今後、ハイブリッドCD-R製品群を“RR”と総称し、コンシューマ向けにも販売を行なう。
今回発売するコンシューマ向けのRRは、ソフトウェアやライティングエンジンなどを収録したCD-ROM部分と、約600MBの空き容量を持つCD-R部分を1枚にまとめた製品で、PCの光学ドライブからはCD-ROMと同様に扱うことができる。また、CD-ROM部分のソフトウェアでメディアの自己診断を行ない、ハイブリッドCD-Rと判定した場合のみ書き込み可能となっている。
書き込みファイル登録画面 |
「KIMITSU」はデータを暗号化して記録し、パスワード設定によりデータを保護するメディア。暗号化/複合化、データ圧縮、書き込みエンジン、コピーガードの機能をCD-ROM部分に備えているため、1枚でデータの保護と保存を行なえる。
保存操作の手順は、Autorunで起動するソフトでパスワードを設定し、書き込むデータを一般的なライティングソフトと同様にドラッグ&ドロップで登録して、書き込みボタンを押す。データを使用する場合は、取り出したいデータを選択してパスワードを入力するとHDDへ書き出しを行なう。書き込みは20回までの追記に対応し、追記するごとにタブに追加される。
右上のアドインボタンからキーホルダーの登録や設定が可能 |
「NetKeyholder」は、各サイトでのユーザーID/パスワードを保存するInternet Explorer用のアドインソフトを搭載。初回起動時にIEのアドインとしてインストールされ、IEを起動するとNetKeyholderのボタンが追加される。IE/パスワードなどが必要なサイトで入力を行ない、追加されたアドインボタンからお気に入りのようにキーホルダーとして登録できる。
また、設定メニューは、パスワード変更や、IE終了時の履歴やキャッシュ、クッキー削除機能、キーホルダーの複製機能などを備えている。CD-Rへの保存は、設定メニューからできるほか、IE終了時に自動的に行なわれる。こちらは40回までの追記が可能。
同社は'91年7月にハイブリッドCD-Rを開発しており、14年を経て製品化となった。今後の予定としては、写真アルバムを作成できる「アルバムCD-R」や、Webと連動して有償ダウンロードしたものをCD-R部に書き込みできる「WebコンテンツCD-R」、コピーガードを利用した写真集「電子写真集」などを予定(いずれも仮称)。そのほかの製品も、サードパーティとアライアンスを組んで進行中としている。
□リコーのホームページ
http://www.ricoh.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ricoh.co.jp/release/by_field/cd_dvd/2005/0705.html
□製品情報
http://www.ricoh.co.jp/media/rr/
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【3月1日】リコー、データ暗号化機能付きCD-Rメディア
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0301/ricoh.htm
(2005年7月5日)
[Reported by yamada-k@impress.co.jp]