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古川享氏のマイクロソフト卒業を祝う会開催
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古川享氏 |
6月28日 開催
マイクロソフト株式会社執行役最高技術責任者兼米国本社副社長を、30日に退任する古川享氏を送る「古川享を囲む会」が、6月28日、ビル・ゲイツ会長を発起人代表として、都内のホテルで開催された。
古川氏と親交が厚い業界関係者など約500人が集まり、古川氏の「マイクロソフト卒業」を祝った。
古川氏は、冒頭の挨拶では珍しく緊張した面もち。「しばらくは充電期間になるが、またみなさんにお世話になります」と、近い将来のIT業界復帰を約束した。
だが、当初の緊張した面持ちとは異なり、結果としては、5分の予定だった挨拶時間をオーバー。「私は大学を中退したために卒業式はやっていないが、今日は、ちゃんとした卒業式ができた。大学中退という意味ではビルも一緒」と、会場を湧かす一方、「ビルと喧嘩して、シアトルの本社に2年間出入り禁止になったことがあった」などの逸話を披露した。
一方、発起人のビル・ゲイツ会長は、「サム(=古川氏)は、いつも新しい物を私の前に持ってきて、可能性を見せてくれる。昨日の夜も新しい物を私の目の前に持ってきて、驚かせてくれた」と語り、「困難にぶつかっても、いつも楽天的に乗り切るのがサムのやり方」などと話した。
古川氏は、今後の活動予定については深くは語らなかったが、「しばらくの充電期間を経てから、マイクロソフトの外の立場に身を置いて、マイクロソフトに苦言を呈したり、マイクロソフトの良さを広く紹介するといったことをしたい。これまでは、米国の技術を日本に紹介してきたが、ずっとやりたいと思っていた日本の技術を世界に紹介するといったことにも取り組みたい」と語った。
発起人代表のビル・ゲイツ会長とも仲むつまじい様子を見せた |
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(2005年6月29日)
[Reported by 大河原克行]