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COMPUTEX TAIPEI 2005レポート

Intel 955X/945マザー全紹介
~Mukilteo搭載マザーも展示

会場:Taipei World Trade Center Exhibition Hall 1/2/3
   Taipei International Convention Center
会期:5月31日~6月4日(現地時間)



 4月19日にPentium XEと同時発表された「Intel 955X」に続き、5月27日にはPentium Dと同時に「Intel 945P」、「Intel 945G」が正式発表された。どちらもデュアルコア対応のチップセットで、すでに日本でも一部の製品が販売され始めている。

 今回のCOMPUTEX TAIPEIでは、これらのチップセットを搭載した製品が相当数展示されている。ここでは、全製品を一挙に紹介したい

●10社が製品を展示したIntel 955Xマザー

 まず、ハイエンド向けチップセットのIntel 955Xは、10社15製品が展示されている。ユーザーが限定されているセグメントということもあり、各社ともバリエーションモデルはそれほど多く用意していない。

 また、Arimaなどの一部製品はエンタープライズに向けた製品としている。PCI Express x8スロットやPCI-Xといった、コンシューマ向けモデルには備わっていないスロットを搭載するのが特徴だ。

ABITの「AW8」。Q-OTESと名付けられている、ヒートパイプを使ったファンレスのMCH冷却システムが特徴。 Albatronの「PX955X」。本イベントで展示されているIntel 955Xとしてはオーソドックスな製品 Albatronの「PX955X Pro」。展示機を見る限り無印モデルとの違いは感じられないが、Intel Active Management Technologyに対応するとのこと
Arimaの「GW100」はエンタープライズ向け製品。PCI Express x8スロットを装備する ASUSTeKの「P5WD2 Premium」。5ポートのシリアルATA端子に加え、外部シリアルATA端子をブラケット部に備えるのが特徴 ASUSTeKの「P5WD2」。Premiumとの違いは、2基のGigabit Ethernetが1基になっている点や、シリアルATA端子が4ポートに制限される点など
ASUSTeKの「P5WD2/SI」。上位2製品とは基板の色からして異なる廉価モデル。PCI Express x16スロットが1スロットに制限されている。代わりにPCI Express x1スロットが2基に ECSの「PF22 Extreme」。クーリングアクセラレータと呼ばれる電源レギュレータ部を冷却するファンを装備 FOXCONNの「955X7AA」。ICH7R内の4ポートシリアルATAに加え、別コントローラによるRAID対応シリアルATA×4。さらにUltra ATA/133対応のRAIDコントローラも備えるストレージ用インタフェースが豊富な製品
GIGABYTEの「GA-8I955X ROYAL」。DDR2-888相当のメモリをサポートするという。おなじみのU-Plus D.P.S.を採用する同社製品のフラッグシップモデルとなる。また、DolbyがIntelと協力して行なっているPC用サウンド向けの認証プログラムを通過しており、「Dolby Master Studio」のロゴが飾られていた GIGABYTEの「GA-8I955X Pro」。ROYALモデルとの違いは、2基のGigabit Ethernetが1基になったほか、追加のシリアルATAコントローラ、U-Plus D.P.S.の省略など。DDR2-888サポートは本製品も同様だ Intelの「D955XBK」。PCI Express x16スロットを2基装備するほか、8ピンのATX12Vコネクタが特徴。この8ピンコネクタは、コンシューマ向け製品としてはIntelのほか、ASUSTeK製品が採用している
MSIの「MS-9162」はエンタープライズ向けのmicroBTXフォームファクタ製品。PCI Express x8やminiPCIスロットを備える MSIの「955X Platinum」はコンシューマ向け製品。ICH7R内蔵の4ポートシリアルATAに加え、追加の2ポートシリアルATA、Ultra ATA/133対応のRAIDコントローラ、デュアルギガビットなどが特徴。このあたりの特徴は、他社の最上位モデルも同等の機能を備えている Supermicroの「PDSGE」は“ハイエンドワークステーションに最適化している”というエンタープライズ向けの製品

●4画面出力環境をアピールするIntel 945P搭載マザー

 メインストリーム向けのIntel 945P搭載製品は、さすがに製品のバリエーションも多く、3製品以上を投入するメーカーも少なくない。

 Intel 945P搭載マザーの特徴は、PCI Express x16スロットを2基備える製品が多い点。現時点ではNVIDIA SLIの動作は行なえないそうだが、メインストリーム向けの製品でも4画面出力環境を手に入れられる点を訴求ポイントとしているようだ。

ABITの「LP-80」。microATXフォームファクタのオーソドックスな製品 ABITの「AL8」。こちらはATXフォームファクタの製品で、LP-80では対応していない同社独自技術のμGuru Technologyをサポートしている Albatronの「PX945P Pro」。ポップは“Pro”が付いているが、実際にはProが付かない製品が展示されているとおり、2製品が展開されるとのこと
AOpenの「945P-IEOA」。同社のキューブPCなどに採用されるpicoBTXフォームファクタのマザー AOpenの「i945Pa-PLF」。こちらは一般的なATXフォームファクタの製品 ASUSTeKの「P5LD2-B Deluxe」は、Intel 955/945製品中、唯一のBTXフォームファクタの製品
ASUSTeKの「P5LD2-V」。現時点では「P5LD2」シリーズの最廉価モデルとなるようだ ASUSTeKの「P5LD2 Deluxe」。同社のIntel 945P搭載製品の最上位モデル。PCI Express x16×2や外部シリアルATAを備える点などが下位モデルとの違い。「Dolby Master Studio」の認証を通過しているのも本製品のみ ASUSTeKの「P5LD2」“-V”モデルにIEEE 1394コントローラを追加するなどの機能強化が加えられた製品
BIOSTARの「I945P-A7」。写真左下に空きパターンがあり、今後IDE RAIDコントローラを実装したバリエーションモデルも登場しそうだ CHAINTECHの「V945P」。IDE RAIDコントローラを備える以外はかなりオーソドックスな構成で、ICHもRAID非対応のICH7を搭載する ECSの「PF5 Extreme」。同社の高級製品シリーズであるExtremeシリーズに属する製品
ECSの「945P-M3」。microATXのモデルで、メモリスロットが2基のみになるなど、コストを抑えたモデルだ ECSの「945P-A」。PF5 Extremeの廉価版といった位置づけの製品で、シリアルATAポートが4基に、LANが1基にそれぞれ減らされているほか、クーリングアクセラレータも非実装。ただし、MCHのヒートシンクはファンレスに EPoXの「5LDA+」。PCI Express x16スロットを2基搭載しているが、同社ではこれを「GLI」と名付け、ブース内でRADEON X300を2枚挿したデモを実施していた。またDDR2-800相当のメモリをサポートするという
FICの「PTC945」。picoBTXフォームファクタの製品で、同社製の小型PCやベアボーンキットに利用される。Intel 945Pと945Gの両モデルが用意される FICの「PTB945P」。こちらはmicroBTXフォームファクタの製品 FICの「PTM945P」。さらに、microATXフォームファクタの製品もラインナップされる
FOXCONNの「945P7AB」。2製品がラインナップされる同社のIntel 945P搭載製品の上位モデルに当たり、TPMや2基のLANコントローラによるFailoverに対応する、ビジネス向けの性格が強いモデル FOXCONNの「945P7AA」。こちらがTPM、Failover機能を省略した下位モデル GIGABYTEの「GA-8I945P DUAL GRAPHIC」。PCI Express x16スロットを2基備える“DUAL GRAPHIC”モデルの上位製品。IEEE 1394bコントローラをDualBIOS搭載するのが特徴
GIGABYTEの「GA-8I945P DUAL GRAPHIC-R」。IEEE 1394bとDualBIOSを省略した下位モデルとなる GIGABYTEの「GA-8I945P Pro」。PCI Express x16スロットを1基しか搭載しない同社製品の上位モデルとなる。やはりIEEE 1394bとDualBIOSが主な違い GIGABYTEの「GA-8I945P-G」。こちらが下位モデルとなる
GIGABYTEの「GA-8I945PMF」。同社のIntel 945Pマザーでは唯一のmicroATXフォームファクタ製品 JETWAYの「945PDAG」。PCI Express x16スロットを2基搭載するモデルで、ICHに一世代前のモデルとなるICH6を採用しているとのこと JETWAYの「945PDAG」。同じ型番が提示されているが、IEEE 1394コントローラがなかったり、PCBの色などが異なるバリエーションモデル
MSIの「945P Platinum」。ICH7Rを搭載する、同社のIntel 945P搭載製品の最上位モデル MSIの「945P Neo」。Platinumモデルとは、ICH7である点や、Ultra ATA/133対応RAIDコントローラが省略されるなどが異なるモデル MSIの「MS-7187」。こちらはmicroATXフォームファクタの製品
PC Partnerの「945GAS7-A67」。MCHとICH7以外はすべて空きパターンになっているベースモデル Supermicroの「PDSLE」。エントリーワークステーション向けの製品で、PCI Express x8スロットを備えるのが特徴

●BTX製品も目立つIntel 945G搭載マザー

 続いては、グラフィック機能を内蔵する統合型チップセットのIntel 945Gを搭載する製品だ。チップセットの性格もあって、OEM販売専用モデルと思われる製品も多い。

 また、microBTXやPicoBTXフォームファクタの製品が増えており、Intel 945G搭載製品でのみBTX仕様を投入しているメーカーも少なくない。これもコンプリートPCをにらんでのものだろう。とはいえ、まだまだATX仕様の製品が多く、ユーザーがフォームファクタの移行を意識するのはもう少し先の雰囲気。いまはフォームファクタの選択肢が二通りある、という認識で良さそうだ。

ABITの「LG-80」。オンボードデバイスの主なところは、ICH7搭載、HD Audio、IEEE 1394あたりで、μGuru Technologyにも対応しないシンプルなモデル ABITの「BL8」。microBTX対応の本製品のほうが、メモリスロットは4本装備、μGuru対応、オプティカル出力装備など高機能 Albatronの「PX945G Pro」。Ultra ATA/133対応のRAIDコントローラを搭載する
AOpenの「i945Ga-PLF」。先に紹介したi945Pa-PLFのIntel 945G版 AOpenの「i945Ga-LFII」。i945Ga-PLFとの違いはコネクタのカラーリングのほか、ボード最下部に「Black Jack」と名付けられた用途不明のジャンパが用意されている点など ASUSTeKの「P5LD2-BM」。microBTXフォームファクタの製品で、IEEE 1394、オプティカル出力装備のHD Audioなどを搭載する
ASUSTeKの「P5LD2/SI」。こちらはATXの製品。リリースされたばかりのIntel製PCI Express接続Gigabit Ethernetコントローラを搭載している ASUSTeKの「P5LD2-VM」。こちらはmicroATXの製品。これもまたIntel製Gigabit Ethernetコントローラを装備。ちなみに、P5LD2-BMのみはBroadcom製を採用していた BIOSTARの「I945G-M7」。microATXフォームファクタのシンプルな製品
CHAINTECHの「V945G」。Ultra ATA/133対応のRAIDコントローラを搭載する点も含めて、同社のV945PをそのままIntel 945Gに変更した製品 DFIの「945G-TMGF」。PCI接続のGigabit Ethernetコントローラを採用しているが、Intel 945シリーズになっても意外にこのコントローラは多用されている ECSの「945G-M3」。メモリスロット2本のシンプルなmicroATXマザー。本製品もまた、RealtekのPCI接続Gigabit Ethernetコントローラが採用されている
ECSの「945G-B」。microBTXフォームファクタのモデル。こちらには、PCI Express接続のGigabit Ethernetコントローラが採用されているあたり、メーカーのポリシーというわけではなさそうだ FICの「PTB945G」。同社のPTB945Pと同じレイアウトのmicroBTX製品 FICの「PTM945G」。やはり、PTM945Pと同じレイアウトのmicroATX製品
FOXCONNの「LPS01」。microBTXフォームファクタ製品で、コネクタもカラーリングされたコンシューマ向けモデル FOXCONNの「945G7UB」。本製品もmicroBTX製品だが、PCBやコネクタのカラーリングだけでなく、チップ類の配置なども異なる別モデル FOXCONNの「945M02」。こちらはmicroATXのモデル
FOXCONNの「945G7MA」。microATX版にもレイアウトやカラーリングが異なる別モデルを用意 FOXCONNの「945G7AB」。本製品はATXのモデルで、TPMに対応するのが特徴 Fujitsu Siemensの「D2151-A」。同社は2製品をラインナップし、本製品はmicroATXのモデルとなる
Fujitsu Siemensの「D2156-A」。こちらはATXのモデル GIGABYTEの「GA-8I945G」。同社のATX版Intel 945G搭載製品の下位モデル GIGABYTEの「GA-8I945G Pro」。こちらが上位モデル。IEEE 1394bやDualBIOSを搭載しているのが相違点
GIGABYTEの「GA-8I945GMF」。microATXのモデルとなる GIGABYTEの「GA-8I945GMBX」。さら同社では、microBTXの製品もラインナップする Intelの「D945GTP」。IntelではmicroBTX対応製品など数多くのIntel 945P/G製品を予告しているが、今回会場で見かけたのは本製品と、続くATX版製品のみ
Intelの「D945GNT」。こちらがATX版。「D945GTP」のレイアウトそのままに、PCIスロット2つ分の基板を継ぎ足したようなレイアウトが特徴的 JETWAYの「945GDAGDUAL」。Intel 945G搭載製品では珍しい、PCI Express x16スロットを2基備えるモデル JETWAYの「945GDAG」。こちらもPCI Express x16×2スロット搭載。前述のモデルとはPCBの色が異なるほか、IEEE 1394コントローラやシリアルATA+IDE RAIDコントローラがちゃんと実装されている
Mitacの「PT-10LB」。PicoBTXフォームファクタの製品で、PCI Express x16とx1スロットが直線上に配置される MSIの「945G Neo」。Intel 945Pマザーの945P Neoに準拠した仕様 MSIの「945G Platinum」。やはり、945P Platinumと同等の仕様で、ICH7Rである点やIDE RAIDコントローラの有無が違いとなる
MSIの「MS-7186」。microATXフォームファクタの製品。PCI Express x1スロットを装備しないあたり、OEM専用モデルと想像される QDIの「P5I945G」。Ultra ATA/133対応のRAIDコントローラは装備するものの、全体にオーソドックスな構成 SOLTEKの「SL-945Gpro-FGR」。PCI Express x16×2スロットを装備する製品。Intel 945G搭載製品では、本製品とJETWAY製品のみの仕様
Topstarの「H-P9GD2」。1つだけカラーリングの異なるPCIスロットを装備するが、おそらく他スロットよりも電源供給を安定させているものと思われる Tulの「I945GB-VGF」。microBTXの製品で、PCI Express x16のほかに、x4とx1スロットを1基ずつ備える

●未発表の「Mukilteo」チップセット搭載マザーも

 Intel 955X/945シリーズ以外に、デュアルコアPentiumに対応するチップセットとして搭載製品が展示されていたのが、未発表の「Mukilteo」を搭載するマザーボードだ。

 Mukilteoは、Pentium 4/Dを使ったエントリーサーバー向けのチップセットで、今年第3四半期の登場が予定されているという。チップセットの具体的なスペックは教えてもらえなかったが、搭載マザーはDDR2-533/677対応、ICH7/ICH7R搭載などの特徴が一致しており、基本的なスペックはIntel 955Xをベースにしているようだ。

Arimaの「MT100」。RAGE XLをオンボード搭載する点や、PCI Express x8を装備する点はセグメントの違いを感じるものの、パッと見はPC向け製品に近い雰囲気 ASUSTeKの「P5MT/SCSI」。ICH7RによるシリアルATA RAIDやAdaptec製コントローラによるUltra 320 SCSI RAIDをサポート ASUSTeKの「P5MT-M」。こちらはコンパクトサーバー向けのmicroATX製品
GIGABYTEの「GA-4MXSV」。ビデオチップには3月に発表された、ATIのES1000を搭載している Intelの「SE7230NH1」。この製品名を見ると、チップセット名はIntel E7230になるのではないかと推測もできるが、具体的な言質は得られていない。本製品もES1000を搭載している Inventec Enterprise Systemの「IR1250」。見るからにラックマウントを意識した製品。搭載スロットはPCI-X、PCI Express x16とシンプル
Mitacの「CF1100」。ビデオチップにXGIのVolari Z7を搭載。この分野ではATIのRAGE XLを採用する製品が多かったが、ようやく複数の選択肢が整ってきたといえるのだろう MSIの「MS-9618」。これもArima製品同様にパッと見はPC向けにも思える製品。PCI Express x16のほかに、x8スロットを1基備える Quantaの「SN8」。今回展示された製品のなかではシンプルな構成。ビデオチップはVolari Z7が採用されている
Supermicroの「PDSM4」。ヒートシンクに隠れてはいるが、AdaptecのUltra 320 SCSIコントローラを装備 TYANの「S5160」。PCI Express x16スロットを2基備えているが、内部もx16動作かは不明。ちなみにビデオチップはVolari Z7を搭載しており、ビデオカードが必須というわけではない

□COMPUTEX TAIPEI 2005のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/computex2005/
□関連記事
COMPUTEX TAIPEI 2004レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/link/comp04.htm

(2005年6月2日)

[Reported by 多和田新也]

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