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ベンキュー、本社CEO来日記者会見
~経営および差別化戦略を公開

5月24日 実施



ベンキュージャパン ディレクター David Deng氏

 ベンキュージャパン株式会社は24日、同社の経営戦略および差別化戦略についての説明会を開催した。説明会には、BenQ Corporation(台湾本社)のCEO K.Y.Lee氏とBenQ アジアパシフィック 代表 Adrian Chang氏が来日し、説明にあたった。

 冒頭で挨拶したベンキュージャパン ディレクター David Deng氏は、日本法人設立2年目で、同社製品は多くの法人や企業で採用された実績をはじめ、売り上げの70%増を達成できたとし好調ぶりをアピール。「今後は製品の設計力、安心感および楽しさを向上させることで、今まで以上の良い結果を目指す」と述べた。

BenQ Corporation CEO K.Y.Lee氏

 続いてLee氏がBenQ Corporationの仕組みや経営戦略について説明した。

 BenQは、「Bringing Enjoyment and Quality to Life」(人生に喜びと品質を)という理念にちなんだブランド名のグループで2001年に設立され、計10社から構成されている。

 Lee氏は、「大抵の日本の企業は垂直統合型だが、当社はカンパニー制の垂直分業型である。これによりグループ内がお互い競争する形が作れる」とし、日本の企業と異なる組織構成を説明した。

 液晶ディスプレイ事業について、同氏は「グループ会社のTFT-LCDモジュールメーカーであるAUO(AU Optronics)について、これまで積極的に投資してきたが、今後の7.5世代パネルの開発は他社に先んじて投資する予定」と述べ、同事業への意気込みを語った。

 また、「今後は液晶のみではなく、同社の技術とデザイン力を駆使し、3C(Communications、Consumer Electoronics、Computing)トータルソリューションをユーザに提供していく。今後は年間売り上げ200億ドルを目指す」と述べたほか、日本市場の戦略について、同氏は、「消費者の声にも応えていきたいが、日本の市場と違うデザイン志向のものを、第2の選択肢として提供していきたい」とした。

BenQグループ構成。
なお、10社のうち戦略的投資機関の「Darly Venture」はここにはない
水平的統合と主直分離型の同社の戦略
AUOのTFT-LCD製造の進化 3Cプロダクトの内訳

BenQ アジアパシフィック 代表 Adrian Chang氏

 最後にChang氏が同社の差別化戦略について説明した。

 Changは、「“DEEP(Design、Efficiency、Experience、Preformance)”戦略をはじめ、当社に存在する多くのデザインチームや、世界最大級のライフデザインセンターの優勢を生かして、デザインによる製品差別化を重点にしていく」と述べた。

 同社が採用したデザインの1つに、色による戦略がある。同氏は、「DELLやIBMなど、アメリカの企業は知性的な“青”を採用している一方、富士通やシャープなど、日本企業の多くは消費者向けの“赤”を採用する。この西洋と東洋の融合を目指したのがBenQで採用した紫である」と語り、同社が紫色をブランドイメージに採用した経緯を説明した。

 また、日本で既に定着したBenQのブランドイメージを今後デザインと技術でさらに向上し、販売ルートの拡大を目指すと話した。

“DEEP”戦略 青と赤という補色の融合 戦略の移行

 なお、同日の発表会には、日本で未発表の製品などが展示された。

未発表の製品群。写真は「Fingermouse」 MP3プレーヤー「Joybee102」 「Joybee105」
液晶プロジェクタ「PB7700」 DVD-ROM/CD-RWコンボドライブ「Slim Combo Storage Drive」 スキャナ「7350C」

□ベンキュージャパンのホームページ
http://www.benq.co.jp/

(2005年5月24日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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