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キヤノン、4ドラム採用で世界最小クラスのA3カラーレーザー
~カラーレーザー市場シェア30%を公約

5月中旬 発売

価格:
「Satera LBP5900」:398,000円
「Satera LBP5600」:248,000円



 キヤノン株式会社は、A3カラーレーザープリンタ「Satera LBP5900」および「同5600」を5月中旬より発売する。価格はLBP5900が417,900円、LBP5600が260,400円。対応OSはWindows 98/Me/NT 4.0/2000/XPおよびMac OS 8.6以降。

 両機種ともにトナーとドラムを分離した機構を採用し、4ドラム方式カラーレーザーとして世界最小クラスの本体サイズを実現している。

 LBP5900/5600は、YMCKの4色ドラムを独立させた高速4連タンデムエンジンを搭載し、一度に4色印刷を行なうことでカラー/モノクロともに30ppm(5600では22ppm、A4ヨコ)を実現。

 また、用紙が通過する時のみ加熱する「オンデマンド定着方式」を4ドラム方式カラーレーザーに初めて採用し、スタンバイ時の予熱とウォームアップが不要にしたほか、紙搬送部分を短縮し、給紙から排紙までの距離を短縮することで、最短9秒以内で1枚目を印刷できる。

Satera LBP5900 Satera LBP5600 Satera LBP5900/5600の特徴
オンデマンド定着方式の模式図。用紙が通過する時のみ加熱する仕組み 紙搬送経路 レーザースキャナ。レーザーの歪みを大幅に改良したという

 LBP5900は、CPUにPowerPC750CXR、メモリ128MBを搭載し、インターフェイスはパラレル、USB 2.0、Ethernetを装備。このほか、4書体13セットのフォントを搭載し、オプションで20GB HDDを増設できる。

 本体サイズは545×607×380mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約52kg。

 LBP5600は、CPUやフォントを省略し、メモリを32MBに、インターフェイスをUSB 2.0のみとしたモデル。Ethernetはオプションで対応する。

 本体サイズは545×588×380mm(同)、重量は約50kg。

 速度以外の印刷面の仕様はほぼ共通で、印刷解像度は1,200×1,200dpi、対応用紙はA3/B4/A4/B5/A5/レターなど。給紙容量は、カセットが250枚、トレイが100枚。オプションのペーパーフィーダユニットを3段装着することで最大2,000枚まで対応する。

 消耗品の価格は、6,000枚印刷可能なイエロー/シアン/マゼンタの各トナーが16,590円、10,000枚印刷可能なブラックトナーが22,050円。

 ●2006年にシェアNo.1を目指す

キヤノン販売株式会社 代表取締役社長 村瀬治男氏

 11日に行なわれた発表会の冒頭では、キヤノン販売株式会社 代表取締役社長 村瀬治男氏が挨拶し、キヤノンのオフィスドキュメントにおいてのカラー印刷化戦略について語った。

 近年プレゼンテーションソフト、インターネット、デジタルカメラの普及などで、カラーデータをアウトプットする機会が増え、需要が増える一方、従来の1ドラム方式カラーレーザープリンタでは、印刷速度が問題となり、4ドラム方式はプリンタの本体サイズが大きくなってしまうため、オフィスへの導入が困難とされていた。

 これらの問題解決に向けて、村瀬氏は、「LBP5900/5600では、トナーとドラムの分離、紙搬送部分の短縮化、光学系機構の改良などにより高速化/コンパクト化を両立させることができた。これによりオフィスへの導入の増加が見込まれ、同製品の投入によりページプリンタのカラー化は今後改善される」と語った。

 また、LBP5900では、複合機の「Color image RUNNER」で導入されているJava言語プラットフォーム「MEAP」のサブセットである、「MEAP-Lite」に対応したオプションボード「NB-J1」を搭載できる。同氏は、「MEAP-Liteにより、Java開発者がお客様のニーズに合わせたアプリケーションを開発することが可能となり、ニーズにあわせた製品を迅速に投入できる」とし、「NB-J1」の有用性を強調した。

ページプリンタのカラー化推移予測 「MEAP-Lite」の構造
プリンタの内部。トナーとドラムが分かれている 別売りの「NetHawk DSSX」を利用したセキュア印刷システム。個人が所有する「FeliCa」をかざすと印刷されるというもの。「FeliCa」を採用したものであればJR東日本などで利用されている「Suica」などでも利用できる 「MEAP-Lite」を利用した例。PCレスでアプリケーションを実行し印刷できる

 質疑応答では、LBP5900/5600の出荷目標について質問がなされ、同社 常務取締役 ビジネスソリューションカンパニー プレジデント 土門敬二氏は、「LBP5900は月間2,000台、同5600は月間4,000台、合計年間72,000台の出荷を目処に、2006年ではカラーレーザープリンタ出荷台数No.1で30%のシェアを目指す」と新製品に対する意気込みを語った。

 なお、新「Sateraシリーズ」のイメージキャラクターには矢田亜希子さんが採用された。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2005-04/pr-lbp5900.html
□製品情報
http://cweb.canon.jp/satera/lbp/lineup/5900/
http://cweb.canon.jp/satera/lbp/lineup/5600/

(2005年4月11日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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