CeBIT 2005会場レポート
Intel 955X/945搭載マザーが多数展示 ~デュアルコアCPUサポートの新チップセット
会期:3月10日~16日(現地時間)
会場:独ハノーバー市ハノーバーメッセ(Hannover Messe)
先週、米サンフランシスコで開催されたIDFにおいて詳細が発表された「Intel 955X」および「Intel 945」チップセット。CeBIT会場では、マザーボードベンダー各社が、本チップセットを搭載した製品を展示。パーツ関連の大きなトピックとなっている。
●二つのPCI Express x16スロットをサポートするIntel 955X
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Intel 955Xのブロック図(IDFで行われたプレス向けセッションのスライドより) |
Intel 955XとIntel 945シリーズは、同社が今年第2四半期にリリースする予定のデュアルコアCPU「Pentium Extreme Edition」「Pentium D」と組み合わせられるチップセット。デュアルコアCPUとIntel 955X/945シリーズの組み合わせで「Anchor Creek」プラットフォームと称されている。
Intel 955Xはこの上位モデルとなるチップセットで、1,066/800MHz FSBに対応。メモリはDDR2-677/533をサポートする。メモリについては、最大容量が8GBとなっているのも特徴で、EM64Tに対応したCPUと組み合わせることで、4GBの壁を超えることができることになる。
このほか、Intel 925X/XEにも組み込まれていたメモリパフォーマンスを向上させるアーキテクチャも搭載。さらにECCメモリもサポートする。
これまでのチップセットになかった新機能としては、PCI Express x16スロットを2スロット設けることができるようになっている点が挙げられる。実際、Intel製の同チップセット搭載マザーボード「D955XBK」では、通常のPCI Express x16に加えて、内部がPCI Express x4に制限されるPCI Express x16形状のスロットを装備。Utility Connectorと名づけられている。ただし、他社製品で、この機能を利用したマザーボードは見当たらない。
サウスブリッジにはICH7シリーズが利用される。ICH6に比べ、PCI Express x1のレーン数が6個に増え、シリアルATAポートが3Gbps転送が可能なシリアルATA IIとなった点、RAID対応のICH7RではRAID 5を新たにサポートする点などが大きな違いとなる。ただ、ICHの機能としてPCI Express x1のスロット数が増やされたとはいえ、実際の製品ではIntel 925/915シリーズを搭載した製品と同様、1~3スロット程度に留まっている。
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IntelのIntel 955X搭載「D955XBK」。PCI Express x16スロットを2基備えているが、うち一つはUtility Connectorと名づけられたPCI Express x4のスロットとなる。MCHにはPreload Wave Solder Heatsinkと呼ばれる新しい形状のヒートシンクが採用されている |
WistronのIntel 955X搭載「B955l」。microBTXフォームファクタの製品 |
ASUSTeKのIntel 955X+ICH7R搭載「P5WD2 Premium」 |
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ASUSTeKのIntel 955X+ICH7R搭載「P5WD2 Deluxe」。Premiumモデルには搭載されるIEEE 1394コントローラが省かれている点などが異なる |
GIGABYTEのIntel 955X+ICH7R搭載「GA-8I955X Royal」。Gigabit Ethernet×2、U-Plus Dual Power Systemなどを搭載するフラッグシップモデルとなる |
GIGABYTEのIntel 955X+ICH7R搭載「GA-8I955X Pro」。Gigabit Ethernetが1ポートとなり、D.P.S.も搭載しない |
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ABITのIntel 955X+ICH7R搭載「AW8-MAX5」。IEEE 1394bやGigabit Ethernet×2を搭載する。下位モデルの「AW8」もラインナップされている |
AlbatronのIntel 955X+ICH7R搭載「PX955X」。Pentium 4 XE 3.73GHzを使った実動デモも行なわれていた |
MSIのIntel 955X+ICH7R搭載「955X Diamond」。SoundBlaster Live! 24bit相当のサウンド機能を搭載 |
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ECSのIntel 955X+ICH7R搭載「PF22 Extreme」。チップセットの機能では8GBのメモリが搭載可能なはずだが、本製品の展示パネルには「4GBまで」とわざわざ明記されている |
FOXCONNのIntel 955X+ICH7R搭載「955X7AA-8EKRS」。ICH7R内蔵のシリアルATA IIポート×4、Ultra ATA/133×1に加え、SiliconImageのSiI3114CTによるシリアルATA×4、ITEのIT8212FによるUltra ATA/133×2を備える |
●デジタルホームへの採用も期待されるIntel 945シリーズ
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Intel 945Gの特徴をまとめたスライド(IDFで行われたテクニカルセッションのスライドより) |
メインストリーム向けとなるIntel 945シリーズは、Intelが過去、このセグメント向けにリリースしたチップセットと同様に、グラフィック機能非内蔵の「Intel 945P」と、グラフィック内蔵の「Intel 945G」がラインナップされる。ICHはIntel 955Xと同様にICH7/7Rを利用する。
このIntel 945シリーズの機能面でIntel 955Xから制限される点は、最大メモリ容量が4GBになり、メモリパフォーマンス最適化機能を実装しない点。またECCメモリもサポートしない。
逆にIntel 955Xよりも優れている点も多い。1つは、1,066/800MHzに加え533MHz FSBをサポートする点で、これはメインストリーム向け製品ゆえにCeleron Dをサポートするためだ。ただし、メモリはDDR2-677/533のみのサポートとなり、DDR2-400やDDR400等はサポートしない。
Intel 945Gに内蔵されるグラフィックコアは、Intel GMA950へと変更された。従来のGMA900に比べて動作クロックが向上したほか、HD再生の支援機能を装備するなどのアップグレードが施されている。
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IntelのIntel 945P搭載「D945PSN」 |
FICのIntel 945P搭載「PTM-945P」。microATXフォームファクタの製品。Intel 945G搭載の「PTM-945G」もラインナップされる |
FICのIntel 945P搭載「PTB-945P」。こちらはBTXフォームファクタの製品となる。microATX版と同様、Intel 945G搭載の「PTB-945G」もラインナップされる |
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ASUSTeKのIntel 945P+ICH7R搭載「P5LD2 Premium」 |
ASUSTeKのIntel 945P+ICH7R搭載「P5LD2 Deluxe」。P5WD2同様に、IEEE 1394が省かれる点などがPremiumとの違いとなる |
GIGABYTEのIntel 945P+ICH7R搭載「GA-8I945P Pro」 |
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ABITのIntel 945P+ICH7R搭載「AL8」。ほかに下位モデルとなる「AL8-V」もラインナップされている |
EPoXのIntel 945P+ICH7R搭載「5LDA+」 |
MSIのIntel 945P+ICH7R搭載「945P Platinum」 |
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BIOSTARのIntel 945P+ICH7搭載「I945P-A7」。とくにSLIサポートはうたっていないが、PCI Express x16スロットを2基備える |
ECSのIntel 945P+ICH7R搭載「PF5 Extreme」 |
FOXCONNのIntel 945P+ICH7R搭載「945P7AA-8EKRS」 |
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Fujitsu Siemens ComputersのIntel 945G搭載「D2151-A」 |
Fujitsu Siemens ComputersのIntel 945G搭載「D2156-A」。こちらはATXの製品 |
IntelのIntel 945G搭載「D945GCZ」。microBTXフォームファクタの製品 |
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JetwayのIntel 945G搭載「945GBAG」。PCI Express x16スロットを2基備える |
MitacのIntel 945G搭載「PT10LB」。PicoBTXフォームファクタの製品で、PCI Express x16スロットとPCI Express x1スロットが並んで配置されるのが特徴 |
PCI Expressスロットが並んで配置されている場合の使い方だが、図のように2つのスロットを跨ぐ形状のライザーカードを用いることになる(IDFで行われたテクニカルセッションのスライドより) |
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FICのIntel 945G搭載「PTC-945」。PicoBTXの製品で、こちらもPCI Express x16とx1が並べて配置されている |
ASUSTeKのIntel 945G+ICH7搭載「P5LD2-VM」 |
GIGABYTEのIntel 945G+ICH7搭載「GA-8I945G-MF」 |
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GIGABYTEのIntel 945G+ICH7R搭載「GA-8I945G Pro」。こちらはATXの製品 |
ABITのIntel 945G+ICH7搭載「LG-81」。本製品からIEEE 1394を省いた下位モデル「LG-80」もラインナップされる |
ABITのIntel 945G+ICH7搭載「BL8」。microBTXの製品。BL-80/81と同様にIEEE 1394を省いた下位モデル「BL8-V」もラインナップされる |
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AlbatronのIntel 945G+ICH7搭載「PX945G」 |
BIOSTARのIntel 945G+ICH7搭載「I945G-M7」。同チップセット搭載製品としては珍しく、サウンドが6chサポートとなる |
ECSのIntel 945G+ICH7「945G-M」 |
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FOXCONNのIntel 945G+ICH7R搭載「945G7UA-8EKRS」。microBTXの製品 |
FOXCONNのIntel 945G+ICH7R搭載「945G7MA-8EKRS」。こちらはmicroATX |
□CeBIT 2005のホームページ(英文)
http://www.cebit.de/
□関連記事
【3月3日】【IDF】デュアルコアプラットフォームを支えるチップセット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0303/ubiq102.htm
(2005年3月11日)
[Reported by 多和田新也]
PC Watch編集部
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