[an error occurred while processing the directive]

アイ・オー、セキュリティ機能「iSPIS」の説明会を開催

「iSPIS」のロゴ

3月2日 発表



 株式会社アイ・オー・データ機器は2日、同社のストレージデバイスに今後搭載されるセキュリティ機能「iSPIS」について、記者説明会を実施した。

 「iSPIS(アイ・スパイス)」はinformation Security & Protection by I-O DATA Solutionの略で、同社が開発した各種セキュリティ機能の総称。「TSSLテクノロジー」、「AES暗号化」、「秘密分散法」の3つのキーテクノロジーから構成され、ロック機能の「HDDロック」と「SUGate」、自動暗号化機能の「暗号フォルダ」、分割保存機能の「e-割符」およびデータ自動消去機能「VOLATILE」を実現する。

ネットワーク&ソリューション部門
プロダクトリーダー 高橋広行氏
「iSPIS」を構成する
3つのキーテクノロジー
「iSPIS」を構成する
5つのユーティリティ

 「HDDロック」機能は、ハードウェア+ソフトウェアでHDDドライブをロックする機能。対応したUSB HDDを接続するとソフトが立ち上がり、パスワード入力か、同社のUSBメモリ「EasyDisk」でロックの設定/解除ができる。ロックされたHDDは中身を取り出してPCに接続しても認識されないという。

 「SUGate」機能は「HDDロック」と同様、USBフラッシュメモリをハードウェアレベルでアクセス制御する機能。対応したUSBフラッシュメモリは挿入してもパスワードを入力しない限りデータにアクセスできない。

 「暗号フォルダ」機能は、ユーザーが任意に指定したフォルダまたはドライブを256bit AES暗号化する機能。ドライバとアプリケーション間のレイヤーとしてインストールされ、リアルタイムに暗号化/復号化をすることで、ユーザーに意識させない設計にしたという。

 「e-割符」は、データを暗号化し、秘密分散法を用いて、bit単位で2つ以上にデータを分散するデータ分割ツール。破片だけでは復元不可のため、分割されたデータを異なるストレージデバイスに保存することで、メディア運搬時のリスクを大幅に軽減できるというもの。

 「VOLATILE」機能は、USBフラッシュメモリ内に揮発フォルダを生成し、初回接続時のみ該当フォルダのデータにアクセスできる機能。次回接続時にパスワードを入力すると自動的にデータが消去され、復元ソフトを使用してもデータ復旧を不可にするというもの。e-割符機能と併用することで、PCとUSBメモリにデータを分散保存し、データを復元するとUSBメモリ内のデータが完全に消去される。

「HDDロック」
対応USB HDDを接続すると自動的にユーティリティが起動する
「SUGate」
USBフラッシュメモリを接続するとパスワード入力を求められる
「暗号化フォルダ」
HDD全体のほか、フォルダ単位で暗号化できる
「e割符」
ファイルをアイコンにドラッグ&ドロップすると自動的に分割され、復元は右クリックから可能

 同社は今後、「iSPIS」に対応した製品ラインナップを充実していく予定。また、現在発売中の製品に関してはソフトウェアのアップデートで対応する予定。

「iSPIS」対応製品のラインナップ 「iSPIS」対応製品群
「iSPIS」対応のUSBフラッシュメモリ 「iSPIS」対応のMOドライブ

 冒頭で挨拶した同社 代表取締役社長 細野昭雄氏は、「セキュリティ問題で企業が外部ストレージデバイスの使用を制限する以前に、外部ストレージデバイスのセキュリティ機能の強化を優先すべき」、「4月から個人情報保護法が実行される前に、当社のストレージデバイス製品での対応をしていく」と述べ、同社のストレージデバイスにおけるセキュリティ対策方針を示した。

 また、「USBフラッシュメモリ製品では以前からセキュリティ機能を搭載していたが、未だ利用しているユーザーは少ない」とし、「iSPISの提供により、わずかなコストアップで、ユーザーが意識することなくセキュリティ対策できる」などと述べ、セキュリティに対するiSPISの有効性を強調した。

アイ・オー・データ機器
代表取締役 細野昭雄氏
セキュリティ製品の売上目標

 質疑応答では、主に「iSPIS」の対象マーケット層について質問がされ、「企業/個人比はおよそ7:3の割合で提供していくと想定している。月間4億円の売上げを目指す」という見通しを語った。

□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.jp
□ニュースリリース
http://www.iodata.jp/news/2005/03/05_pr004.htm
□関連記事
【3月2日】アイ・オー、セキュリティ機能を強化したUSBフラッシュメモリ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0302/iodata2.htm

(2005年3月2日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
お問い合わせに対して、個別にご回答はいたしません。

Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company.All rights reserved.