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AMDがデスクトップ向けAthlon 64のデュアルコア製品をデモ会期:2005年3月1日~3日(現地時間) 会場:Moscone Center West AMDは、IDF Spring 2005が開催されているサンフランシスコ市内のホテルでプレス向けブリーフィングを開き、デュアルコアAthlon 64の動作デモを実施した。すでに2月23日に同社施設内でのデモについてはリリースが出されているが、一般公開はこれが初。
デュアルコアAthlon 64のブロックダイヤグラムは、すでに昨年秋のIDF開催期間中にデモンストレーションが実施されたデュアルコアOpteronとほぼ同じである。Opteron/Athlon 64のK8アーキテクチャは、CPUコアのリクエストやデータを一旦「System Request Interface(SRI)」に集約し、そこからCrossbar Switchを経由してメモリインターフェイスやHyperTransportに接続される。 このSRIは、もともと2個のCPUコアを扱えるように設計されており、さらにCPUダイ上に2つのCPUコアの信号を調整するAPICも内蔵している。デュアルコアOpteron/Athlon 64とも、このK8アーキテクチャの仕様を活かしたデュアルコアの実装をしているので、当然ながらブロックダイヤグラムの大半は同じ構成となる。 K8アーキテクチャでは、「ダイレクトコネクト・アーキテクチャ」と呼ばれるメモリやチップセットをCPUと直接接続する技術を採用しており、IntelのPentium 4のようにFSBがボトルネックとならないため、デュアルコアでのメリットがあるという。 ただ、Crossbar Switchから先はシングルコア/デュアルコアとも同じ仕様で、デュアルコアOpteronではHyperTransport Linkが3本用意されているのに対し、Athlon 64では1本に制限されるている。 このデュアルコアAthlon 64は90nmプロセスで製造され、従来のSocket 939と互換性のあるパッケージが採用される。これにより、現在のSocket 939対応マザーボードで、BIOSのアップデートを行なうだけでデュアルコアが利用可能となる。 今回のデモでは、デュアルコアAthlon 64が動作していることを示す、タスクマネージャの画面と、デバイスマネージャを確認することができた。また、「AMD Cool'n'Quiet Dashboard」というプログラムが実行されており、ここから動作電圧1.1Vであることも確認できた。デュアルコアAthlon 64における熱設計はシングルコアと同等のもので良く、CPUクーラーなども従来のものを利用できるという。 出荷は2005年後半とされており市場には今年中にお目見えすることになりそうだが、サーバー向けのOpteronが先行してリリースされる予定になっている。 このほか、同社では「Pacifica」と呼ばれる仮想化技術を開発中とのこと。これはVM Wareなどの仮想化ソフトウェアの動作を補助する技術で、今後詳細が明らかにされていく模様だ。
□AMDのホームページ(英文) (2005年3月2日) [Reported by 多和田新也]
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