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ガートナー、2004年国内PC出荷実績を発表
~夏モデル不振のソニーは6位に転落

2月23日発表



 ガートナージャパン株式会社は23日、2004年の国内PC市場調査を発表した。

 それによると、2004年の国内PC出荷台数は1,318万台で、前年比3.8%増加したが、金額ベースでは1兆7,601億円、前年比3.7%減となった。同社では出荷金額減少の理由について、個人市場回復の遅れが主な要因としている。

 法人市場は2003年に続き2年連続のプラス成長で、前年比10.2%増。対して個人市場は前年比4%減となり4年連続のマイナス成長。この原因として同社は、デジタル家電製品との競合、買い換え年数の長期化、潜在ユーザーの開拓不振、一部ベンダーによる出荷台数の引き締めなどを挙げている。

 特に個人需要が増加した'99~2000年にかけてPCを購入したユーザーの多くが買い換え時期にあるにもかかわらず、需要喚起の材料が乏しいことを挙げ、国内ベンダー各社が取り組んでいるPCのAV機能強化は、今のところ個人需要回復への決めてとなっていないと指摘した。

 シェア別では、2003年に続きNEC、富士通、デルが上位3位を維持。NECおよび富士通は順位を維持したものの、個人市場低下のあおりをうけてシェアそのものは低下した。

 4位以下では、昨年5位の東芝が4位に浮上。個人市場での価格攻勢でシェアを拡大したという。昨年6位のIBMは5位となり、既存の大手企業顧客の買い換え需要が集中したことによりシェアを拡大した。また、同社は個人向け出荷比率が低く、個人市場低迷の影響を受けにくいとした。

 また、2003年4位のソニーは6位に転落。2004年夏モデルの不振が主な原因とし、年末商戦モデルでもその落ち込みをカバーできなかったという。8位から7位に浮上したHPは、低価格モデルの新聞広告展開、法人市場でのブランド認知度向上、チャネルパートナーによる直販専用低価格モデル販売などによってシェアを向上した。

日本パソコン市場エンドユーザー別出荷台数
出典:ガートナー データクエスト(2005年2月)
日本パソコン市場ベンダー別出荷台数および成長率
出典:ガートナー データクエスト(2005年2月)

□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.gartner.co.jp/press/pr20050223-01.pdf
□関連記事
【2004年3月25日】2003年国内PC市場は出荷増ながら出荷金額減少
~2004年はオリンピック不況ながら7.6%増を予想
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0325/gartner.htm

(2005年2月23日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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