株式会社ソフマップは、1月24日に発表になった株式会社ビックカメラとの資本提携実施後の見通しについてインタビューに応じた。

　今後の両社の業務提携の内容については、「ニュースリリースで発表した通り、詳細については業務提携委員会を設置後、その中で決定していく。全く異なるスキームをもった同士が資本提携をすることになるだけに、お互いにプラスとなるビジネスが展開できると考えている」(ソフマップ経営企画部　広報・IR室 松田信行室長)と述べるに留まった。

　しかし、両社がそれぞれ実施している買い物の際に付加されるポイント制度について、「ソフマップの場合、ポイント制度は基幹システムに近い。商品を購入した場合だけでなく、中古パソコンの買い取りの際にもポイントを利用することを可能とするなど、基幹システムと連携したサービスを実現しているため、制度を変更することは容易ではない。資本提携実現後、お客様に対し、どういったサービスを付加していくのか、今後の大きな検討課題となるだろう」とし、両社で実施しているポイント制度を統合することは容易ではないとの見通しを明らかにした。

　また、有楽町駅前や名古屋駅前など、両社の店舗が同一地域にある場合については、「詳細は業務提携委員会の中で話し合い、決定していくことになるが、それぞれのコンセプトを明確化していくことで、お互いの棲み分けは可能ではないか」とした。

　中古パソコンの販売については、「これまでもフランチャイズ店などを通し、全国から商品の買い取りを進めてきたが、今回の資本提携によりビックカメラ経由での商品買い取りが可能となり、さらに中古商品の品揃え拡充が実現できるのではないか」と両社の提携によりさらに事業が強化されると説明する。

　デジタル家電などパソコン以外の商品でも、製品の発売サイクルが早いものについては、「中古品の買い取りを実施することで、新品の販売にもプラス効果を与えることができるだろう」と中古製品扱いによる相乗効果を強調した。

□関連記事
【1月25日】【三浦】ソフマップ＝ビックカメラ提携で何が変わるか
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0125/miura020.htm
【1月24日】ソフマップにビックカメラが出資
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0124/sofmap.htm

(2005年1月26日)

[Reported by 三浦優子]