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フェニックス、システムバックアップツール
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11月11日 発表
米Phoenix Technologiesの日本法人であるフェニックステクノロジーズ株式会社は、PCのHDDをバックアップするソフトウェア「FirstWare Recover Pro 2004」を発表した。対応OSはWindows 2000/XP。
データ破壊やウィルス被害などに備えて、HDDのバックアップをとるツールで、同じHDD内に隠しパーテーションを作り、そこにバックアップを作るのが特徴。光ドライブなどを内蔵しないノートPCでも、出張先などで環境が回復できるのが利点という。
販売方法は現時点では未定で、リセラーと交渉中としている。パッケージ販売についてもリセラー経由となるが、販売価格は5,000円以下にしたいとしている。
企業の営業活動に必要なデータの60%はクライアントPC上にある | HDDの復旧には数万円規模の損失となる |
同社はBIOSの大手メーカーで、'98年のAWARDとの合併を経て、現在では80%のシェアを持ち、特に日本市場向けのノートPC用BIOSでは90%のシェアを持つという。今回のツールも、ユーザーインターフェイス部分を除くと、Windowsが起動する前の時点で同社独自の環境で動作している。
バックアップ方式は、すべてのデータを対象とする「完全バックアップ」、差分のみをバックアップする「クイックバックアップ」の2通り。バックアップごとに復元ポイントが作成され、任意の時点に環境を戻すことができる。また、工場出荷状態に戻すなどのオプション設定も可能。
シンプルなバックアップメニュー。ほとんどの操作はワンクリックで行なえる | 復元ポイントの選択画面 |
バックアップデータを保管するエリアは、起動HDD内が基本で、USB接続の外付けHDDなどには保存できない。また、CDやDVDへのバックアップも可能だが、ライティングエンジンは持っていない。
なお、同社以外のBIOSを搭載した製品での動作も可能だが、その場合はBIOSの機能を利用している認証などが使用できないなどの制限がある。基本的には同社製BIOSを搭載したシステム用と考えた方がいいだろう。
フェニックス独自の「cME(シーミィー)」環境 | バックアップ用の隠しパーテーションがcMEとして見えている | cMEのコンソール画面。リカバリはこちらから行なう |
また、バックアップ用の隠しパーテーションの領域はHDD全体の20%以上を推奨としているが、後で領域を拡張することはできない。また、バックアップはHDDのパーテーション単位の指定で、フォルダやファイル単位での指定はできないため、1ドライブを1パーテーションで使用する場合、パーテーションの容量不足でバックアップをとれないという事態を避けるためには、当初からバックアップ用の隠しパーテーションを、大きめに割り当てておく必要がある。
□フェニックステクノロジーズのホームページ
http://www.phoenix.com/japan/
□Phoenix Technologies(英文)
http://www.phoenix.com/
□ニュースリリース(英文)
http://investor.phoenix.com/en/about+phoenix/investors/news+releases/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=143056&Year=2004
□関連記事
【'98年4月17日】BIOSメーカーのPhoenixとAwardが合併
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980417/phenix.htm
(2004年11月11日)
[Reported by date@impress.co.jp]