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ブラザー、給紙カセットを内蔵した省スペース複合機
~「MyMio」シリーズの機能/性能を向上

写真は海外向け製品

8月下旬より順次発売

価格:オープンプライス

連絡先:ブラザーコールセンター
     Tel.0570-031-523



 ブラザー工業株式会社は、省スペースの家庭/SOHO向け複合機「MyMio(マイミーオ)」シリーズ5製品を8月下旬より順次発売する。価格はオープンプライス。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、Mac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.4以降(Mac OSは一部機能に制限)。

 全モデルがプリンタ、カラーコピー、スキャナ、カードリーダを備える複合機。Fax機能、電話機能を備える上位モデルも用意される。

MFC-150CLは本体下部にインクカートリッジを並べていた 新「MyMio」シリーズは右隅に変更。給紙カセットのスペースを確保した “とれちゃう受話器”を採用。「受話器が便利」と「受話器が邪魔」の両方の意見を満足させる仕様に

 新機種では、給紙カセットを従来機の本体背面から本体下部の内蔵型へ変更した新筐体を採用。インクカートリッジ部も本体下部から右端に変更し、内蔵型給紙カセットのスペースを確保して実現した。給紙カセット容量は、従来機と同じA4サイズ100枚まで。

 高さは従来機から5mm増加したが、背面の給紙カセットをなくし、全体として省スペース化を実現している。幅/奥行きも小型化した。また、電話機付きモデルは、「受話器が便利」、「受話器が邪魔」という両方の意見を取り入れ、台座部を着脱可能にした。

実売16,000円の下位機種「DCP-110C」 MFC-100の後継となる「MFC-410CN」

 最下位モデルの「DCP-110C」は9月上旬発売で、店頭予想価格は16,000円前後。DCP-110CにFax機能を追加した「MFC-410CN」は8月下旬発売で、同26,000円前後。従来機「MFC-100」の後継となる。

 電話機能付きモデルは3製品。MFC-410CNに電話機能、コードレス子機1台を追加した「MFC-610CLN」は8月下旬発売で、店頭予想価格は42,000円前後。こちらは「MFC-150CL」の後継機。

 コードレス子機を2台にしたモデル「MFC-610CLWN」は9月下旬発売で、店頭予想価格は50,000円前後。MFC-610CLNにADF(原稿自動送り装置/10枚)を搭載した「MFC-620CLN」が9月上旬発売で、同47,000円前後。

 本体サイズは、電話なしモデルが373×345×135mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.5kg。電話付きの「MFC-610CL」2機種が438×369×135mm(同)、重量は約5.7kg。ADF付きのMFC-620CLNが438×369×165mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約6.2kg。

MFC-150CL後継の「MFC-610CLN」 子機2台の「MFC-610CLWN」 ADFを備える「MFC-620CLN」

 全モデルがカードリーダ/ライタを搭載し、SDカード/メモリースティック/同PRO/スマートメディア/CF/xD-Picture Cardに対応。メディアからの直接写真プリントも可能。スキャナで読み取った文章/画像を、PCレスで記録用メディアに直接PDFやJPEG/TIFF形式で書き出しできる「スキャン to カード」機能を備える。

 性能面では、プリンタの印刷速度がモノクロ20ppm、カラー15ppmと高速化したほか、液滴最小3pl、解像度6,000×1,200dpiなど従来機から高画質化を実現。カラーコピーも高速化し、モノクロ17ppm、カラー11ppmとなった。

 スキャン解像度は600×2,400dpiで、LAN経由でのスキャンに対応(DCP-110Cを除く)。MFC-620CLNは、ADFにより10枚までの読み取りが可能。

 Fax機能は単体Faxのほか、PCでの送受信が可能。

 インターフェイスはUSB 2.0(Full Speed)。DCP-110Cを除く4モデルは、Ethernetを標準搭載した。オプションで無線LANアダプタも用意される。

ブラザー販売 情報機器事業部 営業推進部 部長 三島勉氏

 同社は26日、「MyMio」シリーズの発表会を都内で開催した。

 ブラザー販売 情報機器事業部 営業推進部 部長 三島勉氏は、「我が社は“ミシン”のイメージを持たれているが、ミシンの売り上げは全体の15%程度。現在は通信、プリンティング機器が売上の大半を占めている」と事業内容の変化を説明。

 JEITAが発表したプリンタ市場動向などを挙げ、「複合機が毎年台数を伸ばしている。順調な成長が見込める商品カテゴリーであり、今回の製品発表となった」と製品投入の背景を述べた。

 狙っている市場はSOHO、家庭向けで、販売店のプリンタ売り場では逆に目立つという“小さな筐体”を売りにしていきたいとした。

ブラザーの売上構成比。通信/プリンティング機器を含むI&Dが61%を占める。ミシンは工業用/家庭用の合計で15% JEITAのデジタル複合機出荷予測。2004年は200万台以上の予測で、以降も右肩上がり 従来機「MFC-100」の利用環境比率。家庭内、オフィス兼用の自宅、個人事務所などが多い

□ブラザー工業のホームページ
http://www.brother.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.brother.co.jp/jp/news/frameset/mymio2.html
□製品情報
http://www.brother.co.jp/jp/mymio/mymio.html
□関連記事
【2003年1月27日】ブラザー、1台4役の家庭向け省スペース複合機
~上位モデルは留守電&子機付
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0127/brother.htm

(2004年7月26日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]


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