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Wi-Fiアライアンス、WPA2などの新認定プログラムを9月に開始

7月21日発表



 Wi-Fiアライアンスは21日、同日より開催されているWIRELESS JAPAN 2004にて記者会見を開催し、2004年9月より新しい認定プログラムを開始することを発表した。

 Wi-FiアライアンスのマネージングディレクターであるFrank Hanzlik氏は、「Wi-Fiで認定した製品は開始4年を迎えて1,400種類を超える急成長を見せている。この急激な成長はアジア太平洋地域でも同様の傾向だ。特に中小企業やコンシューマ向け製品での伸びが顕著になっている」と述べた。

 また、「認定を依頼された機器の3台に1台は不合格になる。これは最新の技術のものだけでなく、成熟された11bの技術を使った物でも同じ傾向がみられる」とし、無線LANが普及した現在でも、Wi-Fiによる相互接続性の保証は意味を持っていることをアピールした。

Wi-Fi機器の出荷台数 Wi-Fiアライアンス マネージングディレクター Frank Hanzlik氏

 Wi-Fi認定を受けた製品は相互接続性が高く、返品率も非常に低い傾向になるといい、小売店にとってもメリットがあるという。

 昨年から認定プログラムが開始されたWPAについては、「WEPの問題点を認識して導入した。認定開始以来14カ月が経つが、すでに500を超える製品が認定をうけている」などと述べた。

 また、「セキュリティについては、つねに最先端の技術を導入する必要がある」とし、6月23日に規格策定されたばかりのWPA2(IEEE 802.11e)についても本年9月より認定試験を開始することを明らかにした。WPA2については、「世界最高峰の技術者の手によって開発されたもの」と銘打ち、さらに強固なセキュリティ技術として自信を見せている。

 これまでPCを中心とした無線機器の認定プログラムを実施してきたWi-Fiだが、今後は情報家電製品などを中心としたマルチメディア機器の相互接続製についても認定試験を開始する。

 WPA2と同様、今年9月から開始されるこの試験は、マルチメディアアプリケーションなどの相互接続性を保証するもの。次世代消費者向け製品には音声、ビデオなどの高度接続性が必須であるとし、この認定試験を導入することで、情報家電市場などへの起爆剤となることを期待しているという。なお、最初の認定製品は2004年クリスマス頃には市場に投入されるとした。

 また、新認定試験を導入するにあたり、Wi-Fiの試験施設を増設することも明らかにし、日本では東京都内に2カ所を新設する予定という。

□Wi-Fiアライアンスのホームページ(英文)
(7月21日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.wi-fi.org/
□WIRELESS JAPAN 2004のホームページ
http://www.ric.co.jp/expo/wj2004/

(2004年7月21日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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