会場:San Francisco「Moscone Cneter」
WWDCはMacworld Conference&ExpoやApple expo Parisとは異なり、同社とデベロッパ契約を結んだ開発者のみを対象とした催しで、一般来場者の入場はできない。会場内で開示される情報も一部を除いてNDA(Non Disclosure Agreement:機密保持契約)の管理下におかれる。 弊誌を含むプレス関係者の多くも正規の参加申し込みを行なったうえ、デベロッパとしてWWDCのセッションに参加しているため、個々のセッションの内容を記事として紹介することができない。会期中は唯一、スティーブ・ジョブズCEOによる冒頭の基調講演と、NDAに抵触しない製品情報のみを紹介することになる。 WWDCへの参加費用は、1人当たり1,595ドル(ただし参加者の多くは早期申し込みによる割引制度を利用しているため1,295ドル)で、この価格はOSのベータ版を含む各種配布物やカンファレスバッグはもちろん、会場内での朝昼食、スナックやドリンクなどホスピタリティとして提供されるものなどが含まれたものだ。なお会場内ではAirMac(AirPort)による無線LANや、Ethernetの接続ポート、そしてインターネットカフェなど高速のネットワーク接続環境も提供されている。 すでに同社のホームページなどでアナウンスされているように、今年の基調講演ではMac OS Xの次期メジャーバージョンアップとなる「Mac OS X 10.4“Tiger”」に関する情報がスティーブ・ジョブズCEOにより紹介されることが明らかになっている。 また同社は、この大きなイベントを前にしながら、ここ1カ月ほどの間に「AirMac Express(AirPort Express)」、「新PowerMac G5」、「欧州地域におけるiTunes Music Storeの展開」などの発表を立て続けに行なっているため、WWDC 2004ではそれらを超えるビッグ・サプライズともいえる大型のアナウンスが用意されているのではないかという観測もある。 会場となっているMoscone CenterのWest Hallでは、土曜日からWWDC 2004参加者への入場パスの配布が始まっている。参加者のほとんどは同社サイトで事前に参加登録を済ませているため、本人確認を行なうだけでパスが発行される。そのため参加者が集中する日曜日もさほど混雑する様子もなく、淡々と準備が進んでいた。 受付のある1階ホールには、6月22日に米国で発表されたiPodとカーオーディオシステムをシームレスに統合する「BMW iPod Adapter」に合わせてか、BMW Z4とMINI CABRIOが展示されている。また恒例の黒幕に隠されたパネルの準備も着々と進んでおり、“何か”が用意されている確度は高く、期待される。 基調講演は、28日午前10時(日本時間、29日午前2時)から2時間程度行なわれる予定。PC Watchでは基調講演のレポートをはじめ、日本国内でのアナウンスも交えてWWDC 2004関連のニュースを随時お届けする予定である。
□Appleのホームページ(英文) (2004年6月28日)
[Reported by 矢作晃]
【PC Watchホームページ】
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