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NVIDIA、ノート用ビデオ拡張インターフェイス「MXM」
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5月17日 発表
米NVIDIAは17日、ノートPCでGPUの換装、アップグレードを可能とするビデオ拡張インターフェイス「MXM」を発表した。
MXMは、PCI Expressを採用したビデオ専用の拡張インターフェイス。既存のノートPCで無線LANカードの拡張などに利用されるminiPCIのようなスロットとなっており、GPUを搭載するMXMカードを交換することで、GPUの変更が可能となる。
MXMの主目的として同社は、ノートPCメーカーがマザーボードの設計を大きく変更することなく、最新のGPUを搭載したり、BTO製品でGPUの変更が容易にできるようになることを挙げている。
同社はMXMをオープンな技術としてノートPC製造メーカーに幅広く公開しており、ロイヤリティなどは一切徴収しないとしている。
また、汎用性を重視しており、ノートPCメーカーはNVIDIA以外のGPUを搭載したMXMカードも製造/搭載できる。実際、同社はMXMの設計にあたり、台湾ノートPCメーカーと協議を繰り返し、ATIのGPUを搭載できるよう、再設計を施すなどしてきたという。
NVIDIA製GPUとしては、GeForce 6をベースとした「GeForce 6 go」が最初に採用される予定。
MXMのスロット | MXMカード |
MXMは、I/II/IIIの3種類が規定され、Iが小型向け、IIがメインストリーム向け、IIIがデスクトップ代替向けとされている。
また、MXMでは、ユーザーが後からMXMカードを取り替えて、GPUをアップグレードするというデザインも想定されている。ただし、現時点では、GPUの冷却機構のデザインがノートPCメーカーに委ねられており、メーカーごとに設計が変わってくることから、ユーザーが取り替えできる製品は2005年以降の一部製品となる見込み。
Quanta、Wistron、Uniwill、Alienware、AOpen、FIC、Clevo、Arima、Tatungなどがすでに賛同を表明しており、これらのメーカーに製造を委託する各社からも採用製品が登場するものと思われる。
ただし、ノートPC用のPCI Express対応チップセットは2004年第4四半期以降の登場とされており、採用製品の出荷もそれ以降となる。
MXM-I/II/IIIの主な仕様 | ユーザーが交換可能なモデルも今後登場予定 |
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/object/IO_13288.html
(2004年5月17日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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