5月11日発表

　ソニーは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が所有する半導体製造部門「SCE Fab」を、ソニーセミコンダクタ九州株式会社(SCK)に統合すると発表した。

　同社では2004年3月に半導体製造拠点「株式会社大分TSセミコンダクタ」をSCEからソニーへ移管しており、今回の統合によって、SCEの持つ全ての半導体事業が切り離されたことになる。これにより、ソニーグループへの半導体供給体制の集約が完了したという。

　SCE Fabは長崎県諫早市に所在するSCEの半導体製造工場。PlayStation 2用プロセッサ「Graphic Synthesizer」などを製造するために設立され、2000年春にFab1、2001年春にFab2が稼働開始。累計7,000万台分のPlayStation 2向け半導体を製造してきた。現在ではデジタルAV機器向け半導体の製造も多く手がけるという。

　今回の事業統合により、半導体事業を集約し、より効率的な供給体制を確立。CCD、90nm/65nmプロセス技術を用いたCELL、メディアプロセッサなどを中心とする次世代半導体の製造を一元化することで、ソニーグループ主力製品の高性能・高機能化を図るとしている。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200405/04-0511/

(2004年5月11日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]