ホームシミュレーター

4月23日配布開始

連絡先：アキュラホーム
　　　　　Tel.048-631-1901

　埼玉県を中心に低価格の木造住宅建築を専門に展開している株式会社アキュラホームと、同社の住宅建築合理化システムを導入している地域工務店/ビルダーなどで構成されるアキュラネットは4月6日、PCで簡単に家づくりのシミュレーションができるソフト「ホームシミュレーター」を無料で提供すると発表した。

　同社では、「Easy Self Planning System」を提唱し、顧客が自由設計による木造注文住宅を提供する方針を掲げているが、同ソフトは、これを実現する戦略的ツールと位置づけられるもの。

ホームシミュレーターの概要	アキュラホームの宮沢俊哉 社長

　アキュラホームの宮沢俊哉 社長は、「本来、家づくりはあれこれ考える過程が楽しく、注文住宅の依頼者はそこに対するこだわりが強い。ホームシミュレーターを利用することで、マイホームづくりのスタートをビルダーに頼ることなく、家族で議論しながら、楽しんでプランニングすることが可能になる。顧客がマイペースで家づくりを進める新たな提案ができる」としている。

　PCの画面上に、各種の部屋や設備などのコンテンツをドラッグアンドドロップの操作で簡単に組み合わせるなど、パズル感覚で自由自在に、間取りや外観などのプランを作成できる。また、床、壁、天井、建具などの実写画像を使ったカラーコーディネイトの実現、電子カタログの実物映像を組み込んだりといったことが可能。さらに、図面を3Dで表示し、室内を歩きまわる感覚でのウォークスルー画面の作成や、これらの作成したデータをメールでアキュラホームとやりとりし、家づくりに必要なアドバイスなども受けられる。

　「家づくりの若年化がすすんでおり、メインターゲットは、団塊ジュニアのPC世代」(宮沢社長)としている。

ホームシミュレーターの画面

アイ・シー・ディーのポール・マイル社長

　ホームシミュレーターの開発は、大阪市に本社を置くアイ・シー・ディー株式会社と共同で行なった。

　アイ・シー・ディーのポール・マイル社長は、「市販の間取り作成ソフトは年間10万本の市場規模があり、家づくりに対する関心が高まっている。今回開発したソフトは、平面図から鳥瞰図に変換する表示では市販のソフトよりも、20倍から30倍も高速に表示できる。このソフトを利用することによって、顧客にとっては、家の間取りプランの考えをうまく整理でき、間取りをしっかりと工務店に伝えられるというメリットがある。また、工務店にとってはニーズを確実に把握したり、業務工数を削減したりといったメリットがある」としている。

　ソフトは、4月23日から、全国のアキュラネット加盟の工務店などを通じて無料配布される。

　同社では、一時は100円や1,000円という実費を徴収してのソフト配布も検討したというが、「なるべく多くの人に使ってもらいたい」(宮沢社長)としたほか、「カタログを無償で配布するように、家づくりを検討しているユーザーに対して、ビルダーが提供する当然のツールという考え方もある」(マイル社長)として、ソフトの無償配布を決定した経緯を明らかにした。

　「配布の対象者は、マイホームを検討している人となり、ソフトと引き替えに、名前や住所などの情報はいただくことになる。今年春だけで5,000枚を配布し、年間で2～3万枚の配布を予定している」(宮沢社長)という。このソフト配布をきっかけとして、1,000棟の契約を獲得したいとしている。

ホームシミュレーターのメリット

□アキュラホームのホームページ
(4月6日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.aqura.co.jp/
□アイ･シー・ディーのホームページ
http://www.icd-ac.co.jp/

(2004年4月6日)

[Reported by 大河原克行]