
マクロモードこのカットは何枚か撮ったものの、ジャストにピントが来ているのは少しだった |

近距離3レフ板で光を起こしているとは言え、この輝度差で空の色が出ているのは立派 |

近距離4このカットの写りはかなり良い。肌色、黒い服、自転車の色、破綻せずにいいバランスだ |
●軽快な使用感
半日触って一番感じたのはパンフォーカスのメリットだ。つまりAFの動作が無いため、何時でも待つことなく即シャッターが切れる。もちろんフォーカスロックも不要。構図さえ合わせばサクサク撮れるのは快適である。更に起動時間や書き込み時間、再生速度、どれも速く、この快適さをスポイルする部分は一切無い。非常に軽快なカメラといえよう。
次に驚いたのはバッテリ駆動時間。実は今回、編集部にバッテリを2本用意してもらったのだが、1本はフル充電(約2時間)、もう1本は都合で半分しか充電できていなかった。「どうせ直ぐ切れるだろうから……。」と、半分しか充電できていない方から使い出したものの、そのバッテリだけで約250枚撮れてしまったのだ。実際に筆者が撮影した以外にもムービーを撮ったり、モデルの子が触ったりと、必要以上に使ったにも関わらず2本目のバッテリは結局使わなかった。
画質に関しては色は普通。特に良くも悪くもない。エッジ強調はパンフォーカスということもあり強めだ。筆者的にはもう少しソフトの方が好みか!? サンプルの写真は白トビしている部分が多いと気になる読者の人もいるだろうが、いまどきのデジタルカメラはどれも似たり寄ったり。更に多くのモデルの子は私服2点と指定すると白&黒を着てくる子がほとんど。カメラにとっては厳しい条件になってしまう(笑)。

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後半の写真はレフ板を使わず普通に散歩しながら撮影した。日頃筆者が文句を言っている露出補正に関しては、キーカスタマイズ機能で左右キーに割り当てられ、ワンアクションで補正可能になる。更にリアルタイムヒストグラム表示も対応。パンフォーカスのお気楽カメラとしては押さえるべきポイントは押さえてあり非常に好印象だ。
ちょっとしたミスとしては、シャッターが軽くカメラを持ちながら歩いていると知らない間にシャッターを押し、撮った覚えのない写真が写っていることがあった。慣れの問題なので、この点は欠点と言う程のものでもないだろう。
ただ不思議だったのは、ホワイトバランスをDaylight固定にしているにも関わらず、何枚かに1枚は同じシーンなのに色が違っていることがあった。この現象は他社のカメラでも発生することがあり、ホワイトバランス固定なのに何故そうなるのか!? 意味不明である。
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