Western Digital外付けHDD「MEDIA CENTER」

4月1日より順次発売

　ウエスタンデジタルジャパン株式会社は、8つのメディアに対応するカードリーダを搭載した外付けHDD「MEDIA CENTER」を4月1日より発売する。

　Western Digital初の国内向け外付けHDD製品。160/250GBの2モデルが用意され、250GBモデルの価格は399ドル。カードリーダを搭載しないタイプも160/250GBの2モデルが用意される。250GBモデルの価格は349ドル。いずれも米国価格での発表で、国内の実売価格は未定。

　カードリーダ搭載モデルは、CF/Microdrive/スマートメディア/MMC/SD/メモリースティック/メモリースティックPROの8メディアに対応したカードスロットを搭載する。

　HDDは7,200rpm、8MBキャッシュの流体軸受けタイプを採用。インターフェイスはUSB 2.0/IEEE 1394。あらかじめ指定しておいたHDDを自動的にバックアップする「自動バックアップ」ボタン、ボタンを押すと同時にバックアップを開始する「手動バックアップ」ボタンなどを備える。

　本体サイズは146×210×47mm(幅×奥行き×高さ)。縦置き用スタンドが付属する。

本体前面にはバックアップ用のボタンなどを備える	地域別のHDD市場予測。2006年には倍増

Raptor WD740GD

　また、同社のSerial ATA対応HDD「Raptor」シリーズに、74GBモデル「WD740GD」を追加することも発表された。発売済みの「WD360GD」(容量36.7GB)と併売される。

　10,000rpmに対応したHDDで、平均シークタイムは4.5ms。搭載キャッシュは8MB。

　デスクトップPCのほか、サーバー/ワークステーション用途に対応するため高信頼性を重視。平均故障時間は120万時間、5年間の製品保証が付与される。また、サーバー用途などで複数のHDDドライブが発する振動によるエラーを防ぐ「RAFF Rotary Vibration Compensation」機能、故障予知機能「SMART」の拡張版となる「EESA」(Enterprise Extensions SMART Accessed)なども搭載する。

　発表会では、ウエスタンデジタルジャパン株式会社代表取締役社長の金森 苧氏が挨拶。「Westarn Digitalはおかげさまで11期連続の黒字となっている。'86年にHDD業界へ進出した当時は76社に登るHDDメーカーが存在したが、現在では7社の寡占業界となった。しかし、HDDの需要はPCだけでなく、コンシューマ、携帯機器分野でも高まっており、HDDの新しい時代がくる」などと述べた。

ウエスタンデジタルジャパン株式会社代表取締役社長 金森 苧氏	米Western Digitalのアジアパシフィックセールス統括副社長 ジム・マーフィー氏

　Western Digitalは現在、PC用の3.5インチのIDE HDDでは24.7%のシェアを持ち、Seagate、Maxtorに続いて世界3位という。

　引き続き、米Western Digitalのアジアパシフィックセールス統括副社長のジム・マーフィー氏が挨拶した。

　同社は従来アジア太平洋地域の拠点をシンガポールに置いていたが、今後は日本に拠点を置き、販売活動を実施するという。これについてマーフィー氏は、「日本のマーケットが今後のキーになる」とし、昨年の年末商戦では、DVDレコーダ向けの大手受注を獲得したことで、大幅にHDDの出荷量がアップしたことを強調。日本を初め、アジア地域でのコンシューマAV機器の需要増大に期待しているという。

　質疑応答では、今後の製品ロードマップについて質問がされ、今年の秋には同社初となる2.5インチHDD製品を、同時期にRaptorの容量を148GBに倍増させた製品を出荷することが明らかにされた。

□ウェスタンデジタルのホームページ
http://www.westerndigital.com/jp/

(2004年3月22日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]