Team 8メンバーとColorio me

3月16日開催

　セイコーエプソン株式会社とエプソン販売株式会社は16日、東京・六本木ヒルズ森タワーで“Hello, New Photo!”をキーワードにした、新たなデジタル写真生活を提案する新商品3機種の発表会を行なった。

　発表された新製品は、コンパクトで持ち運び可能な取っ手が付いたプリンタ「Colorio me(カラリオ ミー)」、TVに接続して写真を楽しむビデオデッキ風プリンタ「Colorio PM-D1000」、PCなしでフィルムや紙焼きのスキャン、印刷が可能なマルチフォトスキャナ「PhotoPC Factory F-3200」の3機種。

セイコーエプソン取締役情報画像事業本部本部長 平野精一氏

　新製品の説明に先立ち、セイコーエプソン取締役情報画像事業本部本部長の平野精一氏が壇上へ上がり、今回の製品投入の背景と目標を述べた。

　同氏は、「'98年に発売した“プリントン PT-100”以来、PCを介さない写真印刷ソリューションを提供してきた。これからもこの分野へ製品を投入し、フォトブランドとしての認知度を高め、エプソン＝Photoのイメージを固定させていきたい」とコメントした。

セイコーエプソンIJP事業部事業部長・三村孝雄氏

　続いて、セイコーエプソンIJP事業部事業部長の三村孝雄氏が「“つよインク”の三村です」と挨拶、「PCが苦手な層にアピールできるHome DPEマシンとして、家庭用途の拡大を狙う」と述べた。

　Colorio meに関して、同氏は「私や平野が提案してきたものは、女性社員にすべてボツにされた。それなら女性だけで作ってはどうか、ということでTeam 8と呼ばれる女性のみ13名の開発チームを作った」と、開発チーム結成の経緯を説明した。

　「Team 8」の名前の由来は、「Planning Team of the Woman by the Woman for the Woman (女性の女性による女性のための開発チーム)」から「Team W³」=「Team 2³」=「Team 8」となっている。

IJPマーケティング部 都築陽子氏

　三村氏の説明を受け、Team 8のメンバーの1人、IJPマーケティング部の都築陽子氏が壇上へ。Colorio meの開発には女性の意見を広く取り入れ、アンケートでの大多数だった「思い立ったらすぐプリントしたい」を第一に考えた開発をした、と語った。

　また、「Colorio meの“me”には“私”のほかに“メッセージ”や“メモリー”の意味を込めてある」と思い出作りを中心とした製品であることを強調した。

　再び三村氏が説明に戻り、Colorio PM-D1000のプレゼンテーションから再開した。「この商品は、TVに映し出される写真を見ながら、家族団らんの雰囲気の中でプリントして欲しい」と楽しむことをアピールしていた。

一貫したテーマだった「Home DPE」

　PhotoPC Factory F-3200については、「アドバンスト・アマチュアがフィルム資産を生かせる。PCが使いづらいという層をターゲットにしたい。コンセプトは“ホーム暗室”。PCを使用せず編集できることが大きなメリット」と述べた。

エプソン販売取締役社長 真道昌良氏	松浦亜弥がCMでアピール

　最後に、エプソン販売取締役社長の真道昌良氏が市場傾向を説明した。「現在の傾向として、複合機、ダイレクト機が伸び、PC離れが起こっている。この市場を取り込んでHome DPEを進めていきたい」とコメントした。

　CMはこれまでと同様に歌手の松浦亜弥を起用。直接プリントできることを「直プリ」と称して広告展開し、Colorio meは女性誌や育児誌などにも広告をうっていくという。

　会場にはこれら3製品が展示され、デモンストレーションが行なわれていた。

Colorio me(E-100)	PhotoPC Factory F-3200
Colorio PM-D1000	PM-D1000のCD/DVDトレイ

□セイコーエプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□エプソン販売のホームページ
http://www.i-love-epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040316.htm
□関連記事
【3月16日】エプソン、PCレスで使えるプリンタとスキャナ、3機種
～ポータブル型やビデオデッキ型プリンタなど
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2004/0316/epson1.htm

(2004年3月16日)

[Reported by yamada-k@impress.co.jp]