![マクロモード](ni04s.jpg)
マクロモード柔らかい光の感じが良く出ている。ただ、この程度の寄りでマクロモードへ切り替える必要があるのは少し不満。 |
![PLフィルタ使用1](ni05s.jpg)
PLフィルタ使用128mmのフィルタアダプタを使ってPLフィルタを試した。回す角度は、髪の毛の光り具合を見るのが解りやすい。 |
![PLフィルタ使用2](ni06s.jpg)
PLフィルタ使用2逆光気味で肌に露出を合わせつつ、空の色を濃く出すのは難しい。PLフィルタの効果はそれなりに出ていると思われる。 |
●使用感は!?
起動や再生、AFや撮影速度など特に不満は無い。ズーム再生が余りにもスムーズで速いのはちょっと驚いた。場合によってピンを少し迷うことがあるものの、これは他のカメラと同じレベル。剥き出しのレンズは付属のフードのおかげで指紋が付き難くなっている。とは言え、レンズバリアは欲しいところ。また、構え方によってレンズに指がかかってしまうので要注意だ。
色は、このクラスの割りに光を良く捕らえている方だろう。もちろん1/2.7型300万画素なので、APS-Cサイズのラチチュードには遠く及ばないものの、これだけ色が乗るのはいい感じである。特にスカートの黄色が良い。経験上、黄色が綺麗に写るデジカメは肌色が自然になる。SL300R T*も例外ではなさそうだ。液晶ディスプレイの表示はけっこう正確。たまにあるのが、液晶で見た時は適正露出で撮れているように見え色も綺麗だったのに、パソコン上で確認するとアンダーで色も悪かった……というタイプではない。これなら安心して撮影できる。
筆者がオリジナルの画像を出さずにトーンカーブで修正しているのを快く思わない読者の方もいると思うが、最近のデジカメは写っているのがギリギリで、トーンカーブを触ると破綻してしまうものも少なくない。そう考えればSL300R T*は優秀な部類に入る。また、この修正はプリンタドライバが行なう自動補正とさほど変わりない内容(コントラスト強調及び肌色合せ)。あまり極端なことは行なっていない。左上のオリジナルデータ1枚をロスレス回転だけ行ないここに置く。Photoshopを使い、モード:16bit/チャンネルへ変更、このトーンカーブセットを読み込めば掲載した写真と同じになる。マスタートーンカーブの曲線は、筆者がよくNikon D1Xで使っているのとほぼ同じものだ。ただこの場合、カメラの設定をコントラスト:LOWで撮っているのでコントラスト強調しているものの、今回は標準の設定で撮っている。にも関わらずこのカーブで丁度いいということは、もともとカメラの絵作りで眠い絵にしているのだろう。
![PHOTO-1](ni07s.jpg)
PHOTO-1 |
![PHOTO-2](ni08s.jpg)
PHOTO-2 |
![PHOTO-3](ni09s.jpg)
PHOTO-3 |
![PHOTO-4](ni10s.jpg)
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![PHOTO-5](ni11s.jpg)
PHOTO-5 |
![PHOTO-6](ni12s.jpg)
PHOTO-6 |
PHOTO-3とPHOTO-5はレフ板を使わずメニューや机の反射を使った。他はレフ板を使っているとは言え、直系60cm程の小さい丸レフだ。これなら畳めば1/3のサイズになり、カバンの中に入るので必要な時だけパッと開くことができ便利な上、周囲からもあまり目立たない。PHOTO-4だけ銀側を使い、他は全て白である。
撮影上苦労したのは、マニュアル露出が無く、露出補正は4アクション必要なことと、思った露出に素早く固定出来ないことだ。このカメラの用途を考えれば仕様的に仕方ないところであるが、もう少し露出補正を簡単にできるようにして欲しい。更にAEロックがあればベストだ。バッテリ駆動時間はあまり良い方ではない。200枚程度だろうか。最後のワンシーンで切れてしまい、Finecam SL300R側のバッテリを外して使用した。写す頻度によるが、予備でもう一本持ちたい感じだ。
シーンセレクトにあるポートレートモードを使ったものの、マニュアルに「肌の色が美しく再現されるようにホワイトバランスが最適化されます」とある。どうやらDaylightに固定されず可変になり、同じシーンなのにホワイトバランスが不安定だったので結果的にあまり使っていない。筆者は仕事の時もほとんどDaylight固定で使う。今回の写真も前編は午前中、後編は午後撮影しているが、光の感じ(色温度)が違うのは解ると思う。これがニュートラルへ戻ってしまうようなホワイトバランスは写真的に面白くなく好みではない。
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