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エプソン、アモルファス合金粉末を世界で初めて量産可能に
~ノートPCの電源体積を約60%削減可能

2月5日発表


 セイコーエプソングループの関連会社である株式会社アトミックスは、電源コアなどに利用される「アモルファス合金粉末」を世界で初めて量産開始したと発表した。

 アモルファス合金は、原子が無秩序に並んだ非晶質合金とよばれ、結晶粒界をもたず電源効率が高いことが特徴で、小型かつ高効率な電源コア(磁心)などの磁気回路部品材料として注目されていたが、量産が困難だった。

 今回アトミックスが発表した量産方法では、円筒形の装置内面に水を高速回転させ、その水流に噴霧化した金属を流し込むもの。流し込まれた金属は毎秒数十万度以上で高速冷却され、アモルファス化するとともに粉末化できる。これにより、世界で初めてアモルファス合金粉末の量産が可能となった。

 アモルファス合金粉末の利用により、ノートPCのトランス部分の体積を約60%小型化できるほか、電源効率も上がり、よりモバイル環境に適した製品が製造可能になるという。

□エプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040205.htm

(2004年2月5日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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