1月29日発表

　セイコーエプソン株式会社は29日、2003年4～12月の9カ月通期決算を発表した。これによると、売上高が前年同期比7.6%増の1兆559億2,300万円、純利益が前年同期比749.9%増の337億3千万円で増収増益となった。本業の業績を表す営業利益は前年同期比43.6%増の650億1,200万円。

　事業分野別では、プリンタ、プロジェクタ、PCなどを含む情報関連機器事業で、売上高が前年同期比0.6%増の6,872億4,900万円、営業利益が前年同期比37.2%減の426億4,800万円の、増収減益。

　情報関連機器事業のインクジェットプリンタは、複合機が拡大したが、単機能プリンタの数量減、価格下落により、若干の増収にとどまった。また、スキャナは複合機への移行が進んだため、減収。液晶プロジェクタ、モニタモジュールも減収となった。利益については、インクジェットプリンタの価格下落、販売費増加により、減益となった。

　電子デバイス事業は、携帯電話向け液晶ディスプレイの好調、コストダウンにより、増収増益。ウォッチ、光学事業などを含む精密機器事業では、減収増益となった。

　2003年4月～2004年3月の通期業績予想は、売上高1兆4,140億円、純利益350億円で、前期比で増収増益。電子デバイスが引き続き好調ながら、インクジェットプリンタの売上が減少するため、売上高は2003年10月発表時と同じ。また、特別損失の見直しにより、純利益は20億円上方修正した。

□セイコーエプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040130.htm

(2004年1月30日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]