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キヤノン、2003年は売上高3兆円超で、過去最高
~カメラ事業利益は前年比79%増

キヤノンの御手洗冨士夫 代表取締役社長
(2003年8月のEOS Kissデジタル発表会で)

1月29日発表



 キヤノンは29日、2003年の決算概要を発表した。これによると、売上高は前年比8.8%増の3兆1,981億円、純利益は前年比44.6%増の2,757億円で、過去最高を記録。また、4期連続の増収増益となった。

 事業分野別では、コピー機、プリンタなどを含む事務機事業の売上高が前年比2.1%増の2兆2,739億円、営業利益が前年比18.5%増の4,871億円。オフィス向けのカラーネットワーク複合機が売上増に大きく貢献したが、インクジェットプリンタを含むPC周辺機器も、価格競争の激化にも関わらず、前年比3.2%の増収となった。

 カメラ事業の売上高は前年比34.5%増の6,535億円、営業利益は前年比79.7%増の1,263億円。銀塩カメラは縮小したが、デジタルカメラのラインナップ拡充や、デジタルビデオカメラの市況好転、コストダウンの進展により、大幅な増収増益となった。

 カメラ事業の売上高内訳は、デジタルカメラが61%、銀塩カメラ/レンズが21%、ビデオカメラが18%。2004年は、デジタルカメラが71%、銀塩カメラ/レンズが13%と予想している。

 光学機器その他の事業は、売上高が前年比18.6%増の2,706億円だが、営業利益は114億円の赤字。液晶基板露光装置の伸張と、半導体機器の回復傾向により増収したが、競争激化などにより赤字となった。

 なお、研究開発費は前年比10.9%増の2,591億円。広告宣伝、販促経費も大幅に増え、販売管理費全体では前年比9.6%となった。

 2004年は、イラク戦後処理問題や円高傾向の懸念があるにもかかわらず、世界経済の回復基調、デジタルカメラ市場の拡大、事務機や液晶露光装置の堅調な推移、半導体の回復傾向などにより、売上高3兆3,300億円、純利益2,860億円の増収増益を予想している。

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□IR情報
http://www.canon.co.jp/finance/index.html

(2004年1月30日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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