[an error occurred while processing the directive]

NECとSamsungの顔認識技術が国際標準規格「MPEG-7」で採用
~24時間分の動画から特定の顔を1秒で検索可能

12月16日 発表

連絡先:NEC研究企画部 企画戦略グループ
     Tel.044-856-2054


 NECは16日、Samsung綜合技術院と共同で提案した顔認識技術がMPEG-7規格の一部として採用されたと発表した。

 MPEG-7は、MPEG-1/2などの動画の符号化規格とは違い、マルチメディアコンテンツの検索性を高めるために用意された国際標準規格で、映像の特徴や内容を記述する。

 今回、採用されたのは、NECが開発した「階層的判別分析法」と、Samsung綜合技術院が開発した「顔部品特徴表現方式」を組み合わせたもの。

 階層的判別分析法は、顔画像の特徴を表すデータを判別性能がよい特徴から順に選択するもので、1つの顔を最小253bitで表現できる。顔部品特徴表現方式は、目や口などの顔部品の特徴を抽出する技術。これらを組み合わせることで、従来の顔認識規格と比較して、検索誤り率を平均1/8以下に低減させた。

 NECによれば、MPEG-7では、一般的PCで100万回/secのマッチングが可能で、今回の技術により、24時間分の映像の中から特定の顔を約1秒で検索できるという。

 NECでは、今回の国際標準化により、大量に蓄積した写真やビデオなどの様々な映像コンテンツの中から、人物の顔をキーにして望みのシーンを見つけ出したり、自動収集したりすることを容易に実現できるとしている。

 また、映像アーカイブの検索システムの構築のみならず、家庭用ビデオでの出演者による頭出し機能や、監視映像における人物の検索など、今後普及していくデジタル放送やインターネット市場での新しい映像検索サービスの展開が進んでいくとしている。

 同技術は「ISO/IEC 15938-3:2002/Amd.1」の名称で、2004年春に発行される。

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0312/1601.html
□関連記事
【2002年7月2日】【ケータイ用語】MPEG-7 とは(ケータイ)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/keyword/10040.html

(2003年12月16日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


【PC Watchホームページ】


PC Watch編集部 pc-watch-info@impress.co.jp
個別にご回答することはいたしかねます。

Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.