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ラトック、新製品展示会で未発表製品を公開
~DVI-D対応PC切替器や新素材の筐体など

11月20日 公開


 ラトックシステム株式会社は20日、都内で新製品の展示会を開催し、年末以降に発売される未発表製品などを公開した。

●DVI-D対応のPC切替器

REX-230DVI
※写真は試作機のため製品版では外観などが変更される可能性があります

 「REX-220DVI」と「REX-230DVI」は、2台のPCを接続可能なPC切替器。REX-220DVIは、キーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカ、マイクを接続可能。ディスプレイは入出力ともDVI-Dのみの対応。最大解像度は1,600×1,200ドット。

 キーボードとマウスのポートはPS/2。オーディオの出力端子は本体前面と背面の両方に用意され、前面に接続した機器が優先される。また、オーディオのみの切り替え機能を搭載し、PC1の画面を表示しながら、PC2の音声を出力できる。

 REX-230DVIも、ディスプレイはDVI-Dのみの対応で、最大解像度は1,600×1,200ドット。キーボードとマウスポートはUSBのみが用意される。キーボード・マウス用以外にもUSB 1.1×2を搭載し、他のUSB機器を接続可能。オーディオ同様にUSBだけを切り替えて利用できる。オーディオはマイク入出力を除いて、S/PDIFによるデジタルのみの対応となる。

 筐体は共通のものを使用しており、本体サイズは222.6×89.6×44mm(幅×奥行き×高さ)、重量は390g。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP。

 REX-220DVIは年末から年明けに発売の予定で、価格は21,800円。REX-230DVIは、発売時期、価格とも未定。

REX-230DVIの背面 REX-220DVI

●新素材のPC/HDDケース

 また、参考展示として、新素材を採用したPCケースとHDDケースの試作品が公開された。熱エネルギーの放出しやすさを示す放射率が0.86と、高い放熱性を持つ金属素材「コーベホーネツ」を筐体に採用したケース。

 同社が試作したPCケースでは、従来のアルミや鋼板のものと比較して、ケース内部の温度が約6度下がったという。

 HDDケースは、ファンレスでの製品化も可能だが、安全性を考慮し、HDDのS.M.A.R.T機能を利用したファン搭載モデルで製品化の予定だという。S.M.A.R.Tの温度監視機能により、低温時はファンの回転を止め、高温時のみファンが回転する。

 製品価格はアルミのものより当初は高くなるが、最終的にはアルミとプラスチックの中間程度の価格帯にしたいとしている。製品化は来春の予定。

コーベホーネツの特性 PCケースの試作品 HDDケースの試作品

●デジタル転送のワイヤレスオーディオデバイスを展示

REX-Link1の利用例

 このほか、7日に発表されたデジタル転送方式のワイヤレスUSBオーディオデバイス「REX-Link1」などが展示された。

 REX-Link1は、S/PDIF出力に対応するものの、サラウンドはステレオのみの対応。同社のスタッフによれば、5.1ch対応モデルも検討しているという。また、ワイヤレスのUSBヘッドフォンなども検討中だという。

□ラトックシステムのホームページ
http://www.ratocsystems.com/
□関連記事
【11月7日】ラトック、デジタル転送方式のワイヤレスUSBオーディオ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1107/ratoc.htm

(2003年11月20日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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