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ARM、セキュリティ機能付きなど新世代プロセッサを公開
10月22日 開催 英ARMの日本法人であるアーム株式会社は22日、セキュリティ機能を強化した最新プロセッサ「ARM1176」の説明会を開催した。 対象となったのは、先日のMicroprocessor Forumで発表されたARM1176JZ-S/JZF-S、ARM1156T2-S/T2F-S。 ARM1176JZ-S/JZF-Sは、TrustZoneと呼ばれるセキュリティ機能を持つ、PDAや無線機器向けのプロセッサ。ARM6cアーキテクチャで、Javaの実行を高速化するJazelleアクセラレータやメディア向け命令などを持つ。0.13μmプロセスで、クロック周波数は最大550MHz。 ARM1176JZF-Sは、ARM1176JZ-Sに浮動小数点コプロセッサが付加される。 TrustZoneは、セキュアモードで信頼されたプログラムを実行する機能。ソフトウェアからは、セキュアモードのときのみ、特定のデバイスへのアクセスやメモリ領域のアクセスが可能になる。これは、内部バスを通して、チップ内に集積された他のデバイスに対して、セキュアモードでのアクセスかどうかをARM11コアがブロードキャストすることで実現されている。 また、低消費電力のためにIEM(Interigent Enagey Manager)を備え、クロック、駆動電圧をダイナミックに変化させ消費電力を低減する。これは、電圧、クロックを制御するハードウェアと負荷を測定/予測するソフトウェアとの組み合わせで実現されている。また、新しい高速バスであるAMBA 3.0 AXIを装備しており、高速なデータ転送が可能。
ARM1156T2-S/T2F-Sは、Thumb2拡張命令を搭載した最初のプロセッサである。コントローラーなどの組み込み分野向け。ARM1156T2F-Sは、T2-Sにベクタ浮動小数点ユニットが組み込まれた製品。いずれも、0.13μmプロセスでクロック周波数は最大550MHz。 Thumb2は、今年6月のEmbedded Processor Forumで発表されたもので、16bit単位の命令セットThumb命令の拡張版。ARMによれば、従来のThumb命令よりも25%速く、32bit命令よりも26%コードサイズが小さくなるという。 ARM1176/1156とも、2004年第2四半期にデバイスの製造を行なうARMパートナーに対してリリースされる。 □アームのホームページ (2003年10月22日) [Reported by 塩田紳二]
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