PCリサイクルマーク

　JEITAのスキームによる個人向けパソコンのリサイクルが開始されてから10日が経過したが、パソコンメーカーおよび業界筋の情報をまとめると、すでに3,000台程度の個人向けパソコンのリサイクルが行なわれた模様だ。

　このペースで推移すれば、10月だけで約1万台の個人向けパソコンがリサイクルされるものと推測される。

　9月末までに、粗大ゴミなどとして処理したと見られるパソコンの数量に関しては、業界筋でも「算定は難しい」としているが、駆け込みでの処分が多かったのは共通した認識。

　そのため、10月に入ってからのリサイクルは少ないだろうとの見方が出ていたが、主要パソコンメーカーなどのコメントをまとめると、初日となった10月1日だけで250台程度の個人向けパソコンのリサイクル受付処理が行なわれた模様で、その後も一日300台から450台程度のペースで推移しており、「当初の予想よりも多い台数」という見方が多数派だ。

　ある大手メーカーによると、10月から約10日間の受付実績では、電話による受付が約7割を占め、Webによる申し込みは3割程度。これが土日になるとWebによる申し込みが7割程度にまで拡大しているという。台数は、土日は、平日に比べて3割減程度になっている。

　また、デスクトップパソコンとノートパソコンの比率は、各社の数字をまとめると8対2の割合となり、過去に出荷比率が高かったデスクトップパソコンのリサイクルの方が圧倒的に多い結果が出ている。

　業界内では、リサイクル制度に対する認知の浸透や、個人向けリサイクル制度の開始時の混乱の懸念などもあって、当初はリサイクル台数が少ないだろうとの見方もあったが、極めてスムーズな出足になったといえる。

　パソコンメーカー各社は、今後、月を追うごとに、リサイクルパソコンの月間受付台数が拡大することになると見ている。

□JEITAのホームページ
(10月10日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.jeita.or.jp/japanese/index.htm
□家庭系PCリサイクルのホームページ
(10月10日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.pc3r.jp/home.html
□関連記事
【8月20日】【大河原】個人向けパソコンリサイクル開始直前!
その疑問にズバリ答える!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0820/gyokai69.htm

(2003年10月10日)

[Reported by 大河原克行]