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エプソン、写真画質を可能にした顔料系インクジェットプリンタ

「つよインク」のイメージキャラクター

10月3日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:カラリオインフォメーション
     Tel.0570-004116



 セイコーエプソン株式会社は、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズを一新し、10月3日より発売する。価格はオープンプライス。

 光沢顔料を実現した新型インク「PX-Gインク」や、印刷物の保存性能を向上した染料系インク「PM-Gインク」を採用した機種がラインナップに加わった。

 従来の顔料系インクでは粒子の特性上、印刷面に凹凸が残ってしまうため、光沢表現を得るのが困難であった。今回開発されたPX-Gインクでは、顔料をコーティングしている樹脂を高密度化し、粒子の凹凸を平滑化することが可能になったほか、インク量が少ないハイライト部分などについては、「グロスオプティマイザ」と呼ばれる専用インクでコーティングする手法を開発。顔料インクの統一感のある光沢化に成功した。

 また、経年劣化による退色を防ぐため、耐光・耐オゾン性能を向上。特に染料系インクは顔料系インクにくらべて大気中のオゾンによる退色が激しく、保存状態によっては印刷後数年で色あせてしまうものが見られた。

 今回導入される新染料系インク「PM-Gインク」では、分子構造に改良を加えることでそれらを強化。それによって、顔料系インクでは耐光性80年、耐オゾン性30年、染料系インクでは、耐光性20年、耐オゾン性10年と、大幅に耐久性能が向上したという。

 同社では、これら耐光・耐オゾン性能がアップしたインクシリーズを「つよインク」と命名し、ブランド展開する。

●8色インクを採用した顔料インクジェットフラグシップモデル「PX-G900」

 顔料系の8色インクを採用したA4インクジェットプリンタで、店頭予想価格は4万円台半ばの見込み。

 対応OSはUSB 1.1利用時がWindows 98/Me/2000/XP(USB 2.0は2000/XPのみ)およびMac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.0以降。IEEE 1394利用時がWindows Me/2000/XPおよびMac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.0以降。

 従来、染料系の6色印刷などで採用されていた、ライトシアン、ライトマゼンタなどに代わり、レッドおよびブルーのインクが追加され、より鮮やかな写真印刷が可能になった。また、光沢コーティング用のグロスオプティマイザのほか、ブラックについてはフォトブラック/マットブラックの2色が用意され、利用する用紙に合わせて自動的に切り替わる。そのため、同時に使用されるインクは7色まで。

 インクタンクは各色独立タイプで、フォトブラック/マットブラック/シアン/マゼンタ/イエロー/レッド/ブルー/グロスオプティマイザの8色を搭載する。

 ノズルチェックや目詰まりを自動的に回復させる「オートヘッドクリーニング」機能や、自動的に印刷ギャップ調整をする「オートギャップ調整」機能、間違った用紙サイズで印刷した場合でもプリンタ内部を汚さない「紙幅チェック印刷」機能なども備える。

 また、CD-Rなどのレーベル印刷では、レバーが不要になった新フロントローディング方式に対応したほか、光学センサーによって印刷位置も自動的に調節可能になった。

 ノズル数はブラック360ノズル、カラー1,080ノズルで、最小インクドットサイズは1.5pl。印刷解像度は最大2,880×1,440dpi。印刷速度はA4光沢紙印刷時/最高画質モードで約1分6秒。インターフェイスはIEEE 1394およびUSB 2.0。Exif PrintおよびPRINT Image MatchingIIに対応する。

 本体サイズは495×307×198mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8kg。

□製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/pxg900/pxg9001.htm

●染料系「つよインク」採用の「PM-G800」

 染料系6色インクを採用したA4インクジェットプリンタで、店頭予想価格は3万円前後の見込み。対応OSはUSB利用時がWindows 98/Me/2000/XP(USB 2.0は2000/XPのみ)および、Mac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.0以降。

 染料系インクを利用しながら耐光・耐オゾン性能が向上したPM-Gインクを採用したモデル。ブラック/シアン/マゼンタ/イエロー/ライトシアン/ライトマゼンタの6色独立インクタンクを採用する。

 旧モデル「PM-940C」に比べてノズルヘッド数が増加し、カラー900ノズル、ブラック180ノズルとなった。それにともない、印刷速度は約2倍に高速化され、A4光沢紙印刷時/最高画質モードで約1分3秒となった。

 ノズルチェックや目詰まりを自動的に回復させる「オートヘッドクリーニング」機能や、自動的に印刷ギャップ調整をする「オートギャップ調整」機能、間違った用紙サイズで印刷した場合でもプリンタ内部を汚さない「紙幅チェック印刷」機能なども備える。

 また、CD-Rなどのレーベル印刷では、レバーが不要になった新フロントローディング方式に対応したほか、光学センサーによって印刷位置も自動的に調節可能になった。

 最小インクドットサイズは1.5plで、印刷解像度は最大2,880×1,440dpi。インターフェイスはUSB 2.0。Exif PrintおよびPRINT Image MatchingIIに対応する。

 本体サイズは495×307×198mm、重量は8kg。

□製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/pmg800/pmg8001.htm

●染料系6色インク採用の廉価モデル「PM-G700」

 染料系6色インク採用の廉価モデルで、店頭予想価格は2万円前後の見込み。対応OSはWindows 98/Me/2000/XPおよび、Mac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.0以降。

 上位モデルPM-G800同様、6色インクを採用したモデル。ノズルヘッド数が増加したことで、旧モデル「PM-870C」に比べて印刷速度が約2倍となり、A4光沢紙印刷時/最高画質モードで約2分6秒となった。

 最小インクドットサイズが3plとなるほか、オートヘッドクリーニング機能などが省略され、低価格化が図られた。

 ノズル数はブラック90ノズル、カラー450ノズル。印刷解像度は最大2,880×720dpi。インターフェイスはUSB 1.1。Exif PrintおよびPRINT Image MatchingIIに対応する。

 本体サイズは462×263×196mm、重量は5.2kg。

□製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/pmg700/pmg7001.htm

●顔料系4色インクを採用したローエンドモデル「PX-V600」

 顔料系A4インクジェットプリンタのローエンドモデルで、店頭予想価格は1万円台半ばの見込み。対応OSはUSB利用時がWindows 98/Me/2000/XPおよび、Mac OS 8.6~9.x、Mac OS X 10.2.0以降。パラレル利用時がWindows 95/98/Me/2000/XP。

 上位モデルPX-G900と同等の光沢特性と耐久性を持つ顔料インク「PX-Vインク」を採用したローエンドモデル。ブラック/シアン/マゼンタ/イエローの4色にのみ対応するため、PX-G900に採用されているグロスオプティマイザなどは利用できない。

 普通紙への印刷を重視しており、インク樹脂を改良することで、紙面への定着率が向上したほか、耐水性も向上し、ペンやマーカーで印刷面に書き込みをしてもにじみにくくなったという。

 最小インクドットサイズは3pl。ノズル数はブラック180ノズル、カラー177ノズル。印刷解像度は最大2,880×720dpi。印刷速度はA4光沢紙印刷時/最高画質モードでは約6分18秒だが、普通紙の印刷では、モノクロ時9秒/枚、カラー時35.9秒/枚。インターフェイスはUSB 1.1。Exif PrintおよびPRINT Image MatchingIIに対応する。

 本体サイズは460×242×198mm、重量は4.2kg。

□製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/pxv600/pxv6001.htm

□エプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2003/030925_2.htm (つよインク)
http://www.epson.co.jp/osirase/2003/030925_4.htm (PX-G900など)
□関連記事
【5月19日】エプソン、2,880×2,880dpiフチなし印刷対応インクジェットプリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0519/epson.htm

(2003年9月25日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]


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