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キヤノン、2003年末プリンタ市場シェア50%以上が目標
~2004年は圧倒的No.1をめざす

村瀬治男社長

9月25日 開催



 キヤノンは25日、年末商戦にむけてインクジェットプリンタPIXUSシリーズの発表会を行なった。

 席上、キヤノン販売株式会社 村瀬治男社長は「以前からデジタルフォト関連の入出力機器全体でNo.1メーカーとなるとお話してきたが、今年はインクジェットプリンタ市場でのシェアNo.1をめざす」と述べ、新製品への自信とシェアトップへの意欲を見せた。

 村瀬社長は、「減少が続いていた市場も、複合機の成長とともに反転に転じる。また、デジタルカメラの2倍以上の台数が出荷されるカメラ付き携帯電話の普及や、デジタルカメラからのダイレクト印刷など、市場の内容も変化してきている。現在、プリンタは写真の印刷機としての用途が中心であり、キャノンは写真の美しさにこだわった高画質プリンタをおとどけする」と述べた。

インクジェットプリンタ市場動向 市場はPC経由からダイレクトプリントへ変化 決意を込めたマーケティング目標

 質疑応答でも市場動向や販売戦略について、強気の発言がとびだした。

 「第4四半期の市場全体の売上台数は228万台と見ている。うち、単機能機で50%、複合機で40%以上のシェアをとり、全体で48%を取る」

 「市場全体の売上台数は585万台と予測している。ここまで5月8月9月は勝っており、10、11、12月を取ることで年間1位になれる。そのときの年間出荷台数は270万台を見込んでいる」

 「今年は拮抗したところでのNo.1だが、2004年は圧倒的なNo.1をめざす」

 「今回投入される機種の機種別売上では、ミドルレンジのPIXUS 560iが単一で市場全体の20%のシェアをとり、市場1位となる。また、ダブルフラグシップの一方であるPIXUS 860iが15%を取り、この2機種だけで35%を取りたい」

 「複合機市場は全体で46万台とみており、うちMP370で20%以上を取る」

 「店頭キャンペーンも重視しており、昨年の3倍のキャンペーンガールを投入。デジカメ、DV、プリンタのデジタル製品を積極的に売り込む」

 また、イメージキャラクターは引き続き長谷川京子を起用。TV CMも大量に投入される。

清水勝一取締役事業本部長

 また、キヤノン株式会社インクジェット事業本部の清水勝一取締役事業本部長が新製品の特徴を解説した。清水事業本部長は、「全機種を2pl(ピコリットル)化しPictBridgeにも対応した。画質の向上とともに、ライバルを圧倒する印刷速度が当社の特徴」と述べた。

 また、「キヤノンのプリンタヘッド技術は10年かけて完成した。半導体技術の応用による一体成形ヘッドは高密度化を可能としており、高解像度でもマルチパスを必要とせずに、ワンパスで高速印刷できる」とライバルである、HPおよびエプソンの技術説明も交えて、自社のアドバンテージを強調した。

 インクジェットプリンタ市場では、ここ数年、エプソンとキヤノンの両社で激しいシェア争いが続いている。今年は、発表会が同日になったこともあり、発表会でも強い気合いが感じられた。

イメージキャラクターは引き続き長谷川京子 自動赤目補正、自動美肌などソフトウェアも強化 新機種に投入された技術一覧
昨年機とくらべて1.6倍高速に HPとキヤノンのプリンタヘッドの相違を図解 各社の機種別ノズル数グラフ
他社との違いを徹底的に解説

□キヤノンのホームページ
http://canon.jp/
□ニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2003-09/pr_pixus.html

(2003年9月25日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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