TWTC Exhibition Hall 2 TWTC Exhibition Hall 3 会期:9月22日~26日(現地時間)
今回のCOMPUTEXでは、いわゆる“リーク的”マザーボードはほとんど見受けられない。しかし、中には未発表チップセットを搭載したマザーボードを堂々と展示しているメーカーもあった。 ●未発表のCanterwood-ESとHance Rapids Intelの次世代Pentium 4である「Prescott」に対応したワークステーション向けチップセット「Canterwood-ES(コードネーム)」チップセットを搭載したマザーボードが、わずかながら展示されていた。
Canterwood-ESは、Intel 875P(コードネーム:Canterwood)とほぼ同等の機能に加え、PCI-Xに対応するもの。Intelは同チップセットの開発開始を発表しているが、正式なリリースはまだされていない。 表立ってこのCanterwood-ES搭載マザーボードを展示していたのはTyanのみ(型番:S5112)。しかし、Gigabyte Technologyが展示していた“Canterwood”搭載マザーボードとされる「GA-8IKHXT」は、PCI-Xを備えており、実際はCanterwood-ESを搭載しているものと思われる。 いずれの製品もCPUソケットはμPGA 478で、現行のPentium 4(Northwood)と、Prescottに対応するという。そのほか、PCI-Xスロット×2、Gigabit Ethernet×2、オンボードビデオチップなどを備え、ワークステーション向け仕様となっている。 Gigabyteの担当者によると、GA-8IKHXTは今後1~2カ月で出荷開始されるという。 またTyanのS5112には、ICHの代わりにIntel製の「Hance Rapids」と呼ばれるチップが搭載されている。Hance RapidsはICHを拡張したものなどと噂されているが、その詳細な仕様は不明。Hance Rapidsは、DFIのIntel 875P搭載マザーボード「G4H875-N」にも搭載されていた。
●DDR2対応Athlon 64用マザーボードをASUSTeKが展示 ASUSTeKは、“Year 2004 Conceptual Motherboard”と題して、DDR2-667などに対応するAthlon 64用マザーボードのプロトタイプを展示していた。 9月23日(米国時間)に発表が予定されているAthlon 64は、プロセッサ内部にメモリコントローラを内蔵するが、対応メモリはDDR400までで、DDR2対応を謳うこのマザーボードはさらに将来のAthlon 64用マザーボードということになる。 展示品にはCPUクーラー、メモリ、ビデオカードなどがつけられており、一見するとワーキングサンプルのようにも見えるが、細かいチップ類は一切実装されておらず、全くのプロトタイプでしかない。 しかしこのマザーボードの説明書きには、Serial ATA2対応、PCI Express X32対応など具体的な仕様が掲載されており、2004年のAthlon 64プラットフォームをうかがい知る上で興味深い展示と言える。
●発売が期待されるPentium M用マザーボード Pentium Mは、CPUは単体発売されているものの、それを利用するマザーボードは一般に市販されておらず、Pentium MデスクトップPCを自作することはできない。 しかし、会場でEpoxや、COMMELLなどが、デスクトップPCでの利用を想定したと思われるPentium M用マザーボードを展示。これらが市販されるかどうかは不明だが、Pentium Mを搭載した小型の静音PCなどを自作したいと考えるユーザーには注目の製品と言える。
●RADEON 9100 IGP搭載マザーボードが複数社から展示 ATI TechnologiesのPentium 4用ビデオ統合チップセット「RADEON 9100 IGP」は、すでに6月に発表されたものの、日本の市場には搭載製品はまだ出回っていないが、会場でいくつかのメーカーが展示を行なっていた。 ●その他 そのほか、珍しいマザーボードとしては、TyanがXeon-MPを4基搭載可能なマザーボード「S4521」を、DFIがISAスロット×2を備えたIntel 845E搭載マザーボード「G4E620-N」を展示していた。
□COMPUTEX TAIPEI 2003のホームページ(英文) (2003年9月23日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp]
【PC Watchホームページ】
|
|