アイ・オー、平成15年度決算は黒字回復 ~デジタル家電融合製品の好調な売り上げが寄与
8月21日 発表
株式会社アイ・オー・データ機器は21日、平成15年6月期(7月1日~6月30日)通期決算を発表した。これによると、売上高は650億2,900万円、経常利益は16億200万円、純利益は11億9,500万円で、同社株式公開以来、初の赤字決算となった前年から黒字回復を果たした。
部門別の売上高としては、増設メモリボード部門がメインメモリの大容量化やSDRAMからDDR SDRAMへの移行、USBストレージの好調などを要因に前年比22.2%の増。
ストレージ部門では、CD-ROM/R/RW、MOなどが苦戦したが、DVD、HDDが好調に推移し、前年比20.5%増を果たした。
周辺機器部門では、ビデオカード、キャプチャカード、チューナカードなど従来の主力アイテムは、PCへの標準搭載化により、売上・数量とも減少。一方、液晶ディスプレイのほか、HDDビデオレコーダ、小型ムービーカメラなど同社が近年注力している新アイテムが好調で、前年比は13.8%増となった。
その他の部門は、サウンドブラスターシリーズが伸び悩み、前年比16.4%の減、また特注製品部門も前年比24.8%減と大きく落ち込んだ。
今後の見通しとしては、イラク戦争の処理問題を抱えた米国経済の動向や、SARSなどによる経済への影響から、景気の先行きへの期待は厳しく、企業のIT設備投資や個人消費の短期的な回復は見込めないとしているが、e-Japan構想やIT投資減税による官公庁・教育機関などへの投資支援が期待されるとしている。
来年度の業績については、売上高692億円、経常利益21億6,000万円、純利益15億8,000万円の増収増益を見込んでいる。
□アイ・オー・データ機器のホームページ
http://www.iodata.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.iodata.co.jp/ac/2003/200808_consolidated_ac.pdf
(2003年8月22日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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