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富士フイルム、光学10倍ズーム搭載コンパクト機「FinePix S5000」

8月24日発売

標準価格:75,000円

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 富士写真フイルム株式会社は光学10倍ズームと有効310万画素のスーパーCCDハニカムIV HRを搭載したコンパクトデジタルカメラ「FinePix S5000」を8月24日から発売する。価格は75,000円。

 グリップ形状や本体表面の皮シボ加工など、一眼レフカメラ同様のグリップ感、質感を考慮しており「ネオ一眼スタイル」と称している。高画素化が進むデジカメ付き携帯電話に対し、「遠くのものを高画質で撮れる」点をアピール。秋の運動会向けの需要を見込む。

小型軽量だが、グリップ形状や表面処理により、一眼レフデジタルカメラのようなホールド感と質感を演出

 同社電子映像事業部の青木良和営業部長は、デジタルカメラ市場において、S5000の属する「実売5万円台の高倍率ズーム搭載コンパクト機」の現在のシェアを6%前後と推定、2003年末から2004年にかけて10%前後に伸びるとした。

 なお、S5000はFinePix S304の後継機種だが、上位機種FinePix S602の機能が一部取り込まれた。なお、S602の後継機種は年内の発売を計画する。

●スーパーCCDハニカムIV HRを搭載、手ぶれ補正機構は非搭載

 撮像素子は同社独自のスーパーCCDハニカムIV HRで、大きさは1/2.7インチ、有効画素数は310万。原色フィルタを搭載する。記録画素数は2,816×2,120/2,048×1,536/1,600×1,200/1,280×960ピクセル。JPEGのほか、RAWでの記録にも対応する。

 最短約0.2秒間隔で5コマまでの連写、最短約0.6秒間隔で40コマまでのMEGA連写のほか、最短約0.2秒間隔でシャッターを離す直前の5コマを記録できる「サイクル連写」も可能となっている。

 320×240ピクセル/30fpsでの音声付き動画撮影にも対応する。記録形式はMotion JPEG(AVI)で、記録媒体の空き容量いっぱいまでの連続撮影が可能。

 このほか、ポートレートや風景撮影などに最適なパラメータを自動設定する「シーンポジション」機能、シャッター優先などのマニュアル撮影機能、オートブラケティングなどの機能を備える。また、新たに「ファインピックス フォトモード」ボタンを搭載。ボタン操作ひとつで感度や色調などの設定ができる。

 なお、高感度なスーパーCCDハニカムIV HRの特性を生かし、撮影感度はISO200~800(感度自動設定時はISO160~)で設定可能となっている。

 非球面レンズ1枚を含む9群11枚のレンズで構成される、フジノン光学10倍ズームを搭載。35mmフィルム換算の焦点距離は37~370mm、開放F値はF2.8~3.2。撮影可能範囲は広角側で約90cm~、望遠側で約200cm~。マクロモードでは広角側で約10cm~、望遠側では約90cm~。

 手ぶれ補正機構は搭載されないが、感度を上げ、シャッタースピードを速くするなどの手ぶれ対策は施される。

 付属のアダプタリングを介して、オプションのワイドコンバージョンレンズやテレコンバージョンレンズを装着できる。ワイコン装着時の焦点距離は、は35mmフィルム換算で29mm、テレコン装着時は35mmフィルム換算で555mmとなる。

アダプタリングを装着 アダプタリングをはずしたところ。電源OFF時(左)とON時
テレコン装着時(左)とワイコン装着時

 光学ファインダーは装備されず、0.33型カラー液晶の電子ビューファインダーと、1.5型の低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイが搭載される。xD-Picture Cardスロットを搭載するほか、PCとの接続用にUSB端子を搭載する。

 電源は単三アルカリ乾電池×4または単3ニッケル水素充電池×4。本体サイズは112.7×79.3×81.1mm(幅×奥行き×高さ)、電池とメモリカードを含む重量は約479g。16MBのxD-Picture Card、単3アルカリ乾電池×4、アダプタリング、USBケーブルなどが付属する。

背面。液晶ディスプレイの上にあるのが「ファインピックス フォトモード」ボタン 単三アルカリ乾電池を使用可能 xD-Picture CardスロットやUSBポートは左側面に

●海外での伸びが著しいデジカメ市場

S5000を持つ内田洋祐 常務執行役員

 発表会では同社電子映像事業部長 兼 プリンピックス事業部長の内田洋祐 常務執行役員が、カメラ映像機器工業会(CIPA)調査による2003年上期(1~6月)のデジタルカメラ出荷台数を発表。これによると、国内は378万台(前年比140%)、海外は1,300万台(前年比204%)で、計1,678万台(前年比185%)。通年では国内800万台、海外3,200万台の出荷を見込む。また、上期の同社シェアを15%と推定した。

 さらに、秋には新機種の発表を予定していることも明らかにした。

 また、発売が遅れているスーパーCCDハニカムIV SR搭載機について青木良和営業部長は、「SRの生産は開始された。速ければ9月、遅くとも10月には搭載機を販売する」と述べた。

□富士写真フイルムのホームページ
http://www.fujifilm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj1102.html
□関連記事
【2002年8月1日】富士フイルム、初のxD-Picture Card対応デジカメ3機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0801/fuji1.htm

(2003年7月29日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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