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Wi-Fi、無線LAN機器に関するプレス向け説明会を開催
7月16日発表 IEEE 802.11無線LAN機器の認証機関である、Wi-Fiアライアンスは、東京ビッグサイトで7月16日~18日に開催中のワイヤレス機器の専門展「WIRELESS JAPAN 2003」において、プレス向け説明会を開催した。 説明会では、6月にWi-Fiアライアンスの新任マネージングディレクターとして就任したばかりの、Frank Hanzlik(フランク・ハンズリック)氏がプレゼンテーションを実施した。 その中で同氏はまず、2000年にWi-Fiアライアンスが設立されて以来、約4年間の軌跡について説明した。 Wi-Fiアライアンスでは2000年以来、IEEE 802.11規格の無線機器の認定作業を実施し、合格した機器に対してWi-Fiロゴを付与している。2001年は認定機器が100機種を超した節目となり、2002年には802.11a製品の認定を開始した。その後、2003年6月にIEEEが正式認定した802.11g規格に対して、7月に同規格における最初のWi-Fi対応製品の認定が完了したことを発表した。 また、同じく7月にはWEPの代替となるセキュリティ機能「WPA」(Wi-Fi Protected Access)対応製品についても、最初の認定を完了している。WPAについては8月31日以降は必須の認定条件となり、すべてのWi-Fi製品に適用されるという。
今回、新たに、新デザインのWi-Fi認定ラベルも発表された。新しいラベルは、2.4GHz帯の11Mbps/54Mbps、5GHz帯の54Mbps、Wi-Fi Protected Accessの4項目についてチェックボックスが用意され、対応機能が一目でわかるというもの。11gとしてWi-Fi認定された製品については、このラベル表記を義務づけるという。 ラベルの義務づけに関しては、「ユーザーが安心して購入するための指標とするため」という。11b製品が市場に投入された当初は、互換性や性能上の問題がある製品が多く、市場を混乱させてしまったという苦い経験が背景になっている。 今年1月に開始された、デュアルバンド製品の認定についても説明され、すでに16社から24製品の802.11a/b製品が認定されているという。現在は、802.11a/b/g対応製品の認定試験中としており、こういったデュアルバンド製品が、今後、無線LAN市場の主流になるという見解も示した。 また、活発化する無線LAN機器市場の状況を鑑み、認定費用も値下げされたという。従来、シングルバンド製品では15,000ドルだったものが、5,200ドルに値下げされており、機器ベンダーはより低いコストで試験認定が可能になった。新たに開始されたデュアルバンド製品の認定費用でも9,200ドルになり、従来の認定費用よりは安価となった。 そのほか、無線LAN規格のロードマップも公開された。特に日本国内でAV用途やVoIPなどで感心が高いとされる、802.11eについては、2004年第3四半期頃には認定作業を開始できる見込みであるとし、同時期にはWPAの強化版となる、「WPA2」も現在策定中であるという。
今後は、より低消費電力で小型化された製品の登場や、家電分野でのWi-Fi運用、Wi-Fi+3Gなど、さまざまな分野への展開も期待されているという。 質疑応答では、「今後のWi-Fi準拠製品の普及ペースはどのように見ているか?」という質問がされた。これについてHanzlik氏は、「昨年までの無線LAN市場の反応は非常に好調だった。今年は802.11g製品が正式に登場したこともあり、さらなる需要の増大が見込めるだろう。昨年はWi-Fi対応のノートPCは全体の18%にすぎなかったが、今年は40%を超えると見ている」と述べた。 □Wi-Fiアライアンスのホームページ(英文) (2003年7月16日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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