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松下、株主総会を実施。25%のシェア奪回に挑戦
6月27日開催 松下電器産業株式会社は27日、第96回定時株主総会を大阪 門真の同社本社講堂で開催した。株主総会の内容は、東京・有明のパナソニックセンター、大阪・京橋のMIDシアターにもブロードバンド中継された。 冒頭、大型スクリーンを使ったビデオ映像による営業報告、貸借対照表、損益計算書内容報告のあと、中村邦夫社長が今後の見通しなどを説明、「破壊、すなわち構造改革から、創造である成長政略へと移行し、ようやく21世紀成長に向けて基本的な形は整った。今年度は、松下電器の第2の創業の年として、たくましく復活していく姿を社会に訴えていきたい。2003年度に打ち出した売上げ、利益目標は、あくまでも最低限の目標として事業を推進していきたい。25%のシェア奪回に挑戦する」と語った。 また、「創業者から受け継いだ『社会の公器』、『お客様第一』、『日に新た』といった不変の経営理念を実践し、公正、オープン、スーパー正直な企業を目指す」とした。
また、経営の大きな柱を確立することを示し、DVDレコーダー、SDメモリーカード、デジタルテレビの事業拡大を目指すことを訴えた。 その後に行なわれた質疑応答では、ICカード分野において、ソニーのエディカードがJRのSuicaで採用されていることについて松下電器の取り組みが遅れているのではとの質問があったが、これに対しては、「JRでは精算機、発券機などで大きな事業につながっている。ICカードについては、当社は国際標準に準拠した規格を採用しており、国民住基などの公共分野、クレジットカード、携帯電話分野などにも広がっており、必ず巻き返しを図っていきたい」とした。 また、二足歩行ロボットの開発については、「ロボットは専門部門を設置して、安心、安全、アシストをテーマに取り組んでいるが、手足の動きなどの基本的な部分をやっているにとどまっている。今後も着実にすすめたい」とした。 業績の回復に比べて株価が低迷していることについては、「株式市場の不振もあって下落低迷したままで、ご心配をかけている。事実を厳粛に受け止めている。株価はさまざまな要因で決まるが、企業の成長性、収益性の期待を反映するものだと考えている。努力しなればならない。業績の飛躍的向上と中期的成長を遂げて、企業価値を上げてきたい」と中村社長自らが回答した。 なお、自己株式取得、取締役6人選任など8件の議案については、すべて可決された。 株主総会は約1時間30分で終了した。
□松下電器産業のホームページ (2003年6月27日) [Reported by 大河原克行]
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