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日本シーゲイト、2.5インチHDD「Momentus」の製品説明会を開催

Momentus

6月26日 発表

 日本シーゲイト株式会社は26日、先日発表した2.5インチHDD「Momentus」(モメンタス)に関するプレス向け製品説明会を開催した。

 Momentusシリーズは、ノートPC用の2.5インチ内蔵型HDD。回転数が5,400rpmと高速ながら、4,200rpm HDDと同程度の静粛性や省電力性能、低発熱を実現したとしている。すでに量産出荷が開始されており、大手PCメーカーなどに納入されている。

 プラッタ容量は40GBで、記憶容量は20/40GBの2モデルが用意される。キャッシュサイズが2MBの標準モデルのほか、8MBのオプションモデルもラインナップする。

 PCのスタンバイ時など、HDDが休止する際のクリック音を低減する「QuietStepランプロード技術」を新たに採用した。同社独自の静音技術で、ヘッドの移動速度を制御することで動作音を低減するという。

 そのほか、独自の耐衝撃技術「3D防御技術(3DD)」を備え、非稼動時800G/稼動時225Gの耐衝撃性を実現した。

4,200rpm HDDと5,200rpm HDDの比較。Windows XPとWordPadの起動では24%、Windows XPの終了では47%の高速性を実現したという。また8MBキャッシュ版はさらに最大約15%高速化される 同社独自のQuietStepランプロード技術。HDD休止時のクリック音を小さく抑えるためのアクチュエーターコントロール技術 耐衝撃性能にも優れる。非稼動時800G/稼動時225G
温度実験では、他社製の4,200rpm HDDより6度低い発熱という結果に 動作音は、人間の可聴範囲である26dBを下回るシーク時25dB/アイドル時22dBを実現


代表取締役社長 小林剛氏
 代表取締役社長の小林剛氏は、「調査機関によると、今後ノートPC市場はデスクトップ市場やエンタープライズ市場をしのぐ成長が見込まれるという。デスクトップ/エンタープライズ分野でおさめた実績をもとに、成長が見込まれる分野へ参入する。またノートPCだけではなく、組み込み機器向けのCE(コンシューマエレクトロニクス)市場も視野に入れている」と、2.5インチHDDを市場投入する理由について語った。

 「我々は、ノート用HDD市場で唯一の独立ベンダーとして参入する。すべて外販を前提としたサプライヤとして、PCメーカーからも歓迎されている。自社内で完結する“垂直統合”の能力を持った独立ベンダーであることが強みだ」と、同社の参入への意欲を示した。

 質疑応答では、今後のシェアや価格などについて質問された。小林氏は、「初年度はワールドワイドで10%以下程度を目指す。価格についても、デスクトップ/エンタープライズ向けHDDのようにプライスリーダーになるポジションは想定していない。省電力性能やパフォーマンスを重視して欲しい。あくまでも参入への第一歩」と答えた。

 また、4,200rpmの低回転/超省電力モデルや、1.8インチHDDに関しても「現時点で発表できるのはMomentusシリーズのみ」とした。

□日本シーゲイトのホームページ
http://www.seagate.co.jp/
□関連記事
【6月17日】Seagate、「Momentus」でノートPC用HDDに参入
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0617/seagate.htm

(2003年6月26日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]


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