5月28日発売

標準価格：オープンプライス

連絡先：株式会社プロ・テクト
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　株式会社プロ・テクトは、Windowsベースの病院・医療機関専用端末「MediClient」を5月28日より発売する。価格はオープンプライスだが、想定販売価格は25万～30万円。

　入院患者がインターネットなどを利用するための端末。静粛性が必要な病室での使用を考慮し、ファンレス、HDDレスとされている。また、病室では布団から出る埃が多いため、埃によるトラブルを防ぐこともできる。

　HDDの代わりにCFメモリカードを搭載し、組み込み用OSを採用することで、システムメンテナンスの手間も省いており、病院スタッフの負担が増えないよう考慮されている。さらに、Windowsベースのため、ソフトウェアの移植、開発もしやすいとしており、将来的には電子カルテや患者データベースにアクセスできる院内ITシステム端末としての活用も見込まれる。

　CPUはC3 400MHz(オプションで800MHz)、メモリ 256MBを搭載。CFスロットを2つ装備し、HDDの代わりに256MBのCFメモリカードにOSなどのシステムを内蔵する。1つのCFスロットで利用可能なメモリカード容量は512MBまでで、合計1,024MBのCFメモリカードを利用可能。

　ディスプレイは、1,024×768ドット(XGA)表示可能なタッチパネル付き15型TFT液晶。視野角は上下左右160度、輝度は200cd/平方m。

　入院患者用TVを置き換える端末とするため、ハードウェアPIP(Picture In Picture)ボードを搭載し、TV表示機能にも注力されている。TVチューナはオプション。

　インターフェイスにUSB 1.1×2、RS-232C×2、パラレル×1、PS/2×1。さらにEthernetを2系統備えるが、これは、患者がインターネットにアクセスするための回線と、院内システムの回線を分け、セキュリティを確保するため。

インターフェイスはすべて背面に、下向きにとりつけられる	インターフェイスを下から覗いたところ	ワイヤレスリモコン(左)とスピーカー付きワイヤードリモコンも用意される

　OSにWindows XP Embeddedを搭載し、Internet Explorer 6.0によるWebブラウズや、Windows Media Playerによる動画の視聴が可能。タッチパネルやリモコンによる操作を基本とするため、MediClient専用のラウンチャーが用意されるほか、Internet Explorerなどの各アプリケーションソフトのインターフェイスもカスタマイズされている。

MediClient用のラウンチャー。「オリジナルボタン」には導入先病院がソフトウェアを登録できる	TVを視聴中にメッセージを表示することができる。TVは全画面表示も可能	インターフェイスがカスタマイズされたInternet Explorer。ソフトウェアキーボードが標準で搭載され、各アプリケーションで利用できる
メールソフトでは、テキストのほか、手書き文字を添付ファイルとして送信する機能もある	Media Playerで動画を再生しているところ	電子カルテやレセプト、生体モニター画面を表示できる。写真は電子カルテのイメージ

□プロ・テクトのホームページ
http://www.pro-tect.co.jp/
□製品情報
http://www.danda.co.jp/protect/netclient/index.html

(2003年5月28日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]