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NVIDIA、最上位GPU「GeForce FX 5900」を発表
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5月12日(現地時間)発表
米NVIDIAは12日(現地時間)、同社最上位GPU「GeForce FX 5900 Ultra」を発表した。搭載ビデオカードは6月より出荷開始され、店頭予想価格は499ドル程度になる見込み。
コードネーム「NV35」で呼ばれてきたハイエンドGPU。コアクロックは450MHz、メモリクロックは850MHzで、256MBのDDRおよびDDR2を搭載。メモリコントローラは256bit化され、バンド幅はGeForce FX 5800 Ultraの16GB/secから27.2GB/secへと大幅強化された。製造プロセスルールは0.13μm。
GeForce FX 5800 Ultraで採用されたダクト式の廃熱機構「FXFlow」は廃されたが、ブラケットの高さを超える大型のヒートシンクを搭載するためAGPスロットに隣接するPCIスロットも占有する。
ダクト構造はなくなったが、それでもヒートシンクは巨大で、使用の際は隣接するPCIを占有する |
「CineFX 2.0」と呼ばれる新しいアーキテクチャを採用。ピクセルシェーダーの浮動小数点演算能力はGeForce FX 5800 Ultraと比較して約2倍に向上したという。
UltraShadowの仕組み |
また、物体の影を効率よく処理する「UltraShadow」技術が搭載された。これは影の処理を行なう際に、見えない部分など不要な部分の計算をGPU側で省いて処理する技術。同技術により、レンダリング性能を向上できるほか、それまで不要な部分に割かれていた計算処理を重要な部分にだけ集中させることで、より高度な描画が可能となるという。
そのほか、圧縮・キャッシング技術やアンチエイリアス技術などの面で改良が図られている。
また、下位モデル「GeForce FX 5900」および「GeForce FX 5900 Value」も同時に発表された。発売日、店頭予想価格はそれぞれ6月発売/399ドル、7月発売/299ドル程度となる見込み。いずれもメモリ容量は128MB。
なお、同社2003年夏のロードマップでは、ハイエンドがGeForce FX 5900、パフォーマンスがGeForce FX 5600、メインストリームがGeForce FX 5200となっており、GeForce FX 5800はロードマップから消えている。
ピクセルシェーダーの浮動小数点演算能力はGeForce FX 5800の約2倍 | 同社GPUの性能比較指標 |
GeForce FX 5900 | GeForce FX 5900 Value |
□NVIDIAのホームページ(英文)
http://www.nvidia.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.nvidia.com/view.asp?IO=IO_20030510_8010
□製品情報(英文)
http://www.nvidia.com/view.asp?PAGE=fx_5900
(2003年5月12日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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