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日本AMD、Opteronの発表会を開催
~IBM、Sunからメッセージ、ISV/IHVも多数登壇

握手を交わす日本AMD小島部長とマイクロソフト高沢氏(右)

4月23日 発表



64bit Linux上で32bit版のAcrobat Readerを動作させるデモ

 日本AMD株式会社は23日、都内のホテルで64bitプロセッサOpteronの発表会を開催した。なお、日本では正式発表時より「オプテロン」と呼称される。

 プレゼンテーションでは、「Opteronはお客様第一主義の革新(Customer-centric innovation)という約束を果たす製品」と紹介され、x86の32bit資産を完全に生かしながら64bitへのスムーズな移行ができる点がとくに強調された。また、価格対性能比の高さも強調され、「エンタープライズコンピューティングの世界にも量産による経済効果をもたらす」としている。

 最初の製品がデュアルプロセッサ対応の2wayサーバー用ということもあり、32/64bitを単一のプラットフォームでカバーできることによるTCOの削減などが利点として紹介された。公開されたベンチマークデータも32bit動作によるSPECが中心となっている。

 なお、同じAMD64アーキテクチャに基づくデスクトップ/ノートPC用プロセッサ「Athlon64」は、9月発表予定とされた。

Opteronチップ


 ISV/IHVなどのパートナーの紹介に移り、マイクロソフトのWindowsサーバー製品部部長 高沢冬樹氏が登壇、Windows Server 2003とOpteronの組み合わせによる能力の高さを強調した。また、ネイティブ64bit対応のWindows Serverの提供を公式の場で明らかにした。

 引き続き、Computer Associates、IBMのDB2部隊、SuSE、Redhatなどがムービーで登場し、Opteronの処理能力と32bitアプリケーションの互換性の高さ、64bitの有効性についてメッセージを述べた。

 しかし、目玉は「Opteronの拡張性に期待し、パフォーマンスコンピューティングの世界でも密接に強力しており、ソリューションを提供する用意がある」と述べたIBMのシステムグループeServer部門副社長Mark Shearer氏のムービーだった。サーバー分野に関して実績に乏しいAMDにとって、IBMのパートナーシップはきわめて重要で、Opteronの普及に置いても大きな役割を果たす可能性がある。具体的な製品計画などは述べられなかったが、Opteronの未来に明るさをもたらすニュースであることは間違いない。

WindowsとOpteronのすばらしい今日とより良い明日 IBM eServer部門副社長Mark Shearer氏 壇上を埋めるパートナーとAMD首脳陣

 また、ドキュメントのみながらSun Microsystemsからもメッセージが寄せられた。「Opteron上で動作するSoralisをはじめとするプラットフォームを提供することによって、新たなビジネス機会が生まれることを期待します」という、素っ気ない文言ではあるが、x86市場へのコミットメントを指示するメッセージが寄せられたこと自体はある程度の意味がある。

 最後に壇上には国内のISV/IHVパートナーが登壇した。ISVではTurbo Linuxが、IHVではアロシステム(パソコン工房)、サードウェーブ(DOS/Vパラダイス)、フェイス(ツートップ)、などPC市場のベンダーも登場した。チップセット/マザーボード分野ではNVIDIA、RIOWORKS、MSI、TYAN、GIGABYTEが登場した。各社の製品については、展示会場レポートで追ってお知らせする。

□日本AMDのホームページ
http://www.amd.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.amd.com/jp-ja/Corporate/VirtualPressRoom/0,,51_104_543~70160,00.html

(2003年4月23日)

[Reported by date@impress.co.jp]


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